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熱帯夜にエアコンを切るのは損? 一晩の電気代差は?

エアコンを「つけっぱなし」にするか、「切タイマー」で途中で切ったほうが良いのかを検証

夏の寝苦しい夜、エアコンを「つけっぱなし」にするか、「切タイマー」で途中で切ったほうが良いのか、パナソニックが実施した実験により、これら2つの使用方法における室温変化と消費電力量の具体的な差が明らかになった。

つけっぱなしで寝るのが正解

実験は6畳の環境試験室にて、同社の中でスタンダードモデルに位置づけられている「エオリア CS-J226D」を使用し、夏季の夜間環境を再現して行なわれた。設定温度28℃でエアコンを「つけっぱなし」にした場合、8時間後まで室温は26~27℃前後で安定し、快適な環境が維持された。

一方で「3時間切タイマー」を設定した場合、運転停止からわずか30分で室温は28.6℃まで上昇。計測終了時の8時間後には31.2℃に達した。たとえ入眠時に快適であっても、睡眠時間の大半が寝苦しい環境になることが示されている。

検証に使用したのは、スタンダードモデルに位置づけられている「エオリア CS-J226D」
3時間後に片方は、「3時間切タイマー」によりエアコンを停止
エアコンを停止した部屋は運転停止からわずか30分で室温は28.6℃まで上昇
エアコンを停止した部屋は、8時間後には31.2℃に達した

気になる電気代(電力料金目安単価31円/kWhで算出)の差だが、8時間の運転で「つけっぱなし」が26.7円に対し、「3時間切タイマー」は11.5円だった。その差は15.2円。

夜間のエアコン利用は、日中に比べて電気代が安くなる傾向にある。外気温が低く日射もないため、冷房の負荷が小さくなるからだ。同条件の日中(8時間)の電気代が52.7円であるのに対し、夜間は約半分のコストで済む計算になる。

夜間は外気温が低く冷房の負荷が少ないため、日中に比べて電気代が安くなる傾向にある

「中途覚醒」を防ぐことが健康維持のカギ

専門家によれば、睡眠中に深部体温が上がることは、目が覚めてしまう「中途覚醒」につながる。自覚がなくても脳が覚醒しているケースがあり、中途覚醒が増えると生活習慣病のリスクや、日中の熱中症リスクを高める恐れがあるという。

快眠のための室温のボーダーラインは28℃とされており、これを超える場合はエアコンの使用が推奨される。電気代を気にしてタイマーを使い、暑さで目が覚めて再起動するといった行動を繰り返すよりも、一晩中つけっぱなしにするほうが睡眠の質を良好に維持できる。

効率的なエアコン活用術

より快適な睡眠環境を整えるために、以下のポイントを意識したい。

室温が安定するまでには時間を要するため、寝室に入る30分前にスイッチを入れ、風を天井に向けておくのが効率的だ。また、湿度は60%以下を保ちたい。湿度が高い場合は設定温度を下げるか、除湿モードを活用したい。

2週間に1度のフィルター掃除も重要。フィルターのホコリは冷房効率を下げ、無駄な電気代につながる。

熱帯夜が続く時期は、我慢せずにエアコンを適切に活用することが、健康を守りつつ夏を乗り切るための現実的な選択肢といえる。

より快適な睡眠環境を整えるため、エアコンは風を天井に向けて就寝前の「30分前」に稼動させておく
扇風機との併用で、より寝つきが良くなる