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ハンドドリップみたいにお湯回し入れる本格コーヒーメーカー、ダイニチ
2025年9月1日 09:05
ダイニチ工業は、コーヒーメーカー「MC-SVD40A」を同社直販サイト「ダイニチWebShop」にて12月24日に発売する。価格は49,830円。
トップバリスタ2名が全面監修したコーヒーメーカー。「Brewman Tokyo」の小野光さん、「茶亭 羽當」の天野大さんがそれぞれ監修した2種類の専用モードを搭載し、プロの味をいつでも誰でも簡単に楽しめるようにしている。最大4杯分を抽出可能。
「の」の字を描くように注湯するハンドドリップをコーヒーメーカーで実現するため、回転式のノズルを採用。お湯を回し入れることで、豆全体に均一にお湯を浸透させることができるという。
2名のバリスタの抽出技術を再現するために、モードごとに専用のノズルカートリッジとドリッパーを採用。お湯の流量と回転速度もモードに合わせて変えている。
小野光さん監修の「NEW WAVE」モードは、新しいカフェに多い、フルーティーで上質な酸味のある、浅めの焙煎度合いのような味が楽しめる。小野さんの「回しながら蒸らす」「大流量で強く撹拌する」といった抽出の動きを採用。ゲイシャなどの品種や、浅煎り～中浅の豆に適している。
専用ノズルは注ぎ口が3つ。ドリッパー下部は開口面積を大きくしている。さらにノズルの回転速度は速く、お湯の流量は多くすることでコーヒー粉を撹拌して効率よく成分を引き出し、すっきりとした味わいに仕上げるという。
「CLASSIC」モードは天野大さん監修。伝統的なカフェに多い、深いコクと濃厚な味わいが特徴の、深めの焙煎度合いのような味を引き出す。天野さんの「優しく注ぐことで豆を均一に蒸らして膨らませる」動きを再現している。ブラジルやグァテマラ、深煎り～中深の豆と相性がよく、ミルクにも合う味わい。
専用ノズルの注ぎ口は2つ、ドリッパーの開口面積も小さくすることでお湯を少しずつじっくり落とす。コーヒー粉全体にお湯を浸透させ、じっくり成分を引き出すことで濃厚な味わいを実現するという。
モード選択に加え、コーヒー粉の焙煎度を「LIGHT/MEDIUM/DARK」の3段階から設定可能。豆の種類との組み合せによって、多彩な抽出ができる。保温機能は非搭載だが、真空二重構造のサーバーを採用しているため、抽出後も冷めにくいという。
開発に際しては、監修者を決めるために社員らで有名バリスタやコーヒー店をリサーチし、実際に店舗で味わうために足を運ぶなどした。結果、小野さんと天野さんという異なる味わいのコーヒーを淹れるバリスタ2名が最終候補に。
当初は1名に監修を依頼する予定だったが、ダイニチの吉井唯社長が「味わいの異なる2つのコーヒーを1台で再現できるようにしよう」と提案し、2名の監修者が決定した。
お湯を回し入れる回転式ノズルが特徴の新製品だが、構造が複雑になってしまうことから、開発初期には一般的なコーヒーメーカー同様、固定式ノズルでの製品化を検討していた。
しかし開発を進める過程で、固定式ではどうしてもおいしいコーヒーを抽出できないと感じていたこと、また監修者からリクエストされていたことから、回転式ノズルの採用にいたった。新製品で1番のこだわりポイントとしている。
