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シャープ、ココロボのAPIを開発者向けに公開

ロボット掃除機「COCOROBO」

 シャープは、研究中のクラウド技術を開発者向けに提供するサービス「SHARP Cloud Labs Developer」を本日公開した。同社のクラウド技術をいち早く公開し、その技術を利用して自由に開発を行なってもらうことで、新しいクラウドサービスの創出を目指すという。

 第1弾として、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」に使われているAPIを公開する。「COCOROBO」は、独自の人工知能と音声認識エンジンを搭載しており、クラウド連携で天気予報を教えてくれたり、そのときの状況にあった音声などを流すといった特徴がある。

 これまでには、声優のオリジナル音声を採用した「プレミアムなCOCOROBO <妹Ver.>」や、アニメ「黒執事 Book of Murder」とのコラボレーションモデルなどを発売している。ユーザーの言葉に応じて、キャラクターが作品内の名セリフを発してくれる機能などで話題を集めた。

声優のオリジナル音声を採用した「プレミアムなCOCOROBO <妹Ver.>」
アニメ「黒執事」セバスチャンと会話できるコラボレーションモデル

 今回公開されたAPIを利用することで、開発者はCOCOROBOに対して、インターネット経由で任意のメッセージ発話や、動作制御(進む/回転/停止)、センサーデータや内部ログデータの取得ができる。

COCOROBO APIを使ったアプリ「ココロボエアリード」

 利用の条件として、「COCOROBO RX-V200を購入し所有していること」「Android 4.0以降のスマートフォンを所有していること」が挙げられている。なお、SHARP iClubで申し込みをする必要はあるが、開発者にはCOCOROBOの無償貸し出しも行なう。

 同社は、開発者にAPIを公開することで、次期COCOROBOへの商品搭載(クラウドサービス、本体機能、デバイス)を狙いとしている。

西村 夢音