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10万円超えの炊飯器とオーブンレンジで作ったごはんを試食!~パナソニック体験会
(2014/3/31 15:20)
パナソニックは、6月1日より発売する炊飯器「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX104/SR-SPX184」と、オーブンレンジ「スチームオーブンレンジ 3つ星 ビストロ NE-BS1100」のメディア向け体験会を開催した。会場では製品説明のほか、実際に製品を使って作った食事の試食会も行なわれた。
ローストビーフを10分で焼き上げる64眼スピードセンサーとは?
「スチームオーブンレンジ 3つ星 ビストロ NE-BS1100」は、庫内容量30Lのオーブンレンジ。近赤外線と遠赤外線を組み合わせた独自の「光ヒーター」、スチームを素早く出す高効率ボイラー、熱を吸収して皿自体が発熱する「ビストロスピードグリル皿」などの採用により、実現した「時短調理」が特徴。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は14万円前後(税抜)。
新モデルでは、食品の表面温度を測定し、加熱時間を調整する赤外線センサーを強化した。従来は、8つのマス目で庫内を移動しながら温度を測定する「スイングサーチ8眼センサー」を採用していたが、新モデルでは庫内の温度を瞬時に測定する「64眼スピードセンサー」を新たに採用。
庫内を細かく分けて検知するため、温度の上がり方から食品の素材が同じものなのか、違うものなのかまで見極めることができる。例えば、茶碗に入ったご飯を温める時に、従来は約50秒かかり、器まで熱い状態になっていたが、新モデルでは、中に入っているのが同一素材であることを見極めることができるため、約30秒で適温に温めることができる。
体験会では、これらの特徴を活かした調理メニューとして「牛ローストの梅バターソース」「根菜の味噌煮もの」「魚の変わり衣揚げ」「フルーツの餅包み菓子」が振る舞われた。いずれも、メニューを監修している辻調グループの講師が調理した。
牛ローストの梅バターソースは、事前に下味を付けた塊肉をわずか10分の加熱で仕上げるというもの。加熱後は肉にアルミホイルを巻いて、余熱で火を通す。仕上がりは中がピンクで、とても10分の加熱で仕上げたとは思えないもの。バターと梅で作ったソースはプロならではの一品だ。
根菜の味噌煮ものも簡単。ごぼう、にんじん、レンコン、里芋、こんにゃく、鶏肉を全て同じボウルに入れて、少量の煮汁とともに庫内に入れてスイッチを入れるだけ。煮物をオーブンレンジで作るという発想は無かったが、できあがりは煮崩れが全くなく、根菜ならではの食感を楽しめた。
昨年、注目を浴びた「油を使わない揚げ物」だが、今回のレシピではおかきや柿の種、コーンフレークを細かく砕いたものを使う「変わり衣」を使用。既にぱりっとした食感があるため、揚げ物特有のボリューム感が楽しめる。
デザートとして提供されたのは「フルーツの餅包み菓子」。白玉粉を溶いて、クッキングシートの上に薄くのばしてから、スチーム加熱したものに、あんことフルーツを巻いて仕上げたものだ。工程自体はそれほど、難しくないのに、見た目は華やかでおもてなしの席でも提供できる。
いずれのレシピも、料理のプロである辻調グループの先生方とパナソニックで考案したもので、ビストロの特徴をよくつかんでいるのが印象的だった。味噌煮ものの仕上げにバターを入れたり、おかきを使ったりと、素人の主婦にはなかなか思いつかないアイディアが満載だった。これらのレシピは今後WEB等で公開する予定とのこと。
スチームでごはんの甘さがさらにアップした
「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX104/SR-SPX184」は、IHによる高速交互対流と加圧・減圧を繰り返す可変圧力でお米をかき混ぜる「Wおどり炊き」と、かまどで炊いたごはんのように加熱する200℃の高温スチーム機能を搭載した高級炊飯器。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、5合炊きの「SR-SPX104」が105,000円前後(税抜)、1升炊きの「SR-SPX184」が110,000円前後(同)。
新モデルでは、ごはん全体を素早く高温均一に加熱する200℃の高温スチームを噴射する機構を強化した。スチーム噴出口を従来の1つから3つに変更したほか、スチーム投入タイミングを早くした。これにより、ごはんの甘みは約10%向上した。また、高温スチームにより、余分な水分を追い出し、ハリのあるごはんに炊き上げるという。
さらに新モデルでは、銘柄ごとに最適に炊き分ける「銘柄炊き分けコンシェルジュ」の銘柄を20銘柄、21品種に増加。従来はスマートフォンからのみ操作できた機能だったが、新機種では本体に炊き分け機能を搭載する。なお、銘柄の増加など、アップデートはスマートフォンでのみ対応する。
会場で試食したごはんは、山形県の「つや姫」という品種。お米の甘みが存分に引き出されており、おかずがいらないと感じたほど。お米一粒一粒にハリがあって、口の中に入れるとホロっと崩れるような食感だった。