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日立、側面を厚くした内釜でごはんをふっくら炊き上げる高級炊飯器

 日立アプライアンスは、側面を厚くした内釜でごはんをふっくら炊き上げる「圧力&スチーム IHジャー炊飯器 打込鉄釜 ふっくら御膳 RZ-TW3000K」を8月8日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は11万円前後。

「圧力&スチーム IHジャー炊飯器 打込鉄釜 ふっくら御膳 RZ-TW3000K」マグノリア
パールホワイト

 炊飯中に1.3気圧の圧力をかけ、沸点を107℃にした状態で、スチームを使うことで、蒸らし状態の高温をキープしする同社独自の「圧力&スチーム」炊飯を採用した5.5合炊きの高級炊飯器。

側面への鉄吹きつけ量を多くした肉厚構造の「打込鉄釜」

 新モデルでは、内釜の形状を変更した。同シリーズでは、IH発熱効率の高い鉄を採用した鉄釜を2007年から採用しているが、RZ-TW3000Kでは、釜全体に鉄を吹き付けたあと、側面にのみさらに150gの鉄を吹き付ける側面肉厚構造「打込鉄釜」を採用。内釜の側面を厚くし、側面温度の立ち上がりを遅らせることで、釜中央分が急速に沸騰し、熱の通り道ができるという。その後、次第に側面も高温化することで、内釜全体に熱を広げることができるという。

 なお、鉄の溶射量は、2011年度の機種「RZ-W1000K」の約4.6倍で、内釜の総重量は従来の900gから約1.3倍の1,200gに増量している。

 同社では、独自の「圧力&スチーム」炊飯と組み合わせることで、ごはんをふっくらと炊き上げることができるとし、第三者機関による食味テストにおいても2011年度モデルに比べて外観のふっくら感が強いとの評価を受けている。

 さらに、同社の炊飯器は、内釜を取り囲むようなステンレス二重構造の真空断熱層を設けており、高い断熱性能を持つ。保温時に熱が逃げにくく、追加加熱を抑えられるほか、保温時にスチームを追加供給することで、保温40時間後の水分量も98%(炊きたて時に比べて)を維持するという。

 使い勝手の面では、炊飯中に発生する蒸気を水にして溜めて、保温時のスチームとして活用する「給水レス オートスチーマー」機構を搭載。炊飯中にほとんど蒸気を排出しないため、安全性が高く置き場所に困らないという。

 炊飯コースでは2合以下の少量のごはんもおいしく炊き上げる「少量炊飯コース」のほか、真空断熱構造を活かして、調理する「保温調理」、雑炊や温泉卵、ケーキなどの調理コースなどを備える。

 本体サイズは267×361×246mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約8.1kg。消費電力は1,400W。本体カラーはマグノリア、パールホワイトの2色。

阿部 夏子