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阪急電鉄、京都市内の地下空間照明をLED化
~街の雰囲気に合わせて光色を変更
(2013/5/22 14:31)
阪急電鉄は、阪急京都線の西院駅~河原町駅間の地下空間で常時点灯している4,261カ所の照明や電照看板を、この4月でLEDに切り替えたと発表した。
今回の取り組みは、環境省の事業「低炭素地域づくり集中支援モデル事業」に阪急電鉄が応募し、その採択を受けて実施されたもの。実施場所は、阪急京都線の京都市内のトンネル内(西院駅~河原町駅)、烏丸駅~河原町駅内の地下通路、烏丸駅・河原町駅の駅構内。
主な実施内容は、ホームやコンコース、地下通路やトンネルにおける照明、案内看板や広告などの光源を、LEDに変更。LEDへの交換は2011年度から実施しており、4月までに合計4,261カ所に導入された。台数の内訳は、トンネル内が873台、烏丸駅が1,049台、河原町駅が1,397台、地下通路が942台。
また、人の流れが多い駅構内には、さまざまな調光制御を採用。改札口周辺では、床面の明るさが一定になるように自動で明るさを調節したり、人が混雑しやすい地下鉄との接続口では、混雑度を検知して、対象エリアの明るさを自動制御する。
これらのLED化により、対象区間全体の年間電力使用量と年間CO2排出量は、1990年比で約22%削減した。また、今回LED化した照明に限定して比較した場合、約54%の削減になるという。
このほか、京都の街にふさわしい空間を提供するために、照明の色も変更している。例えば烏丸駅では、周辺にオフィス街が多いことから、ホームやコンコースの照明の光色に、オフィスの照明で広く用いられている昼白色を採用。一方、百貨店や商店街が多い河原町駅では、落ち着いた雰囲気を作り出す温白色を取り入れている。両駅を結ぶ地下通路の照明には、昼白色と温白色の中間色である白色を採用する。