東北電力、電気料金値上げの検討開始

~来年度早期に実施

 東北電力は30日、社長記者会見の中で、電気料金の値上げを本格的に検討すること決定したと発表した。

 東日本大震災による原子力発電所の停止と、水害による水力発電所の停止により、それを補う火力発電所の燃料費が増大したことを主な理由としている。また、東日本大震災による被災からの復旧費用も負担となっている。

 公開された会見概要では、「足下の財務状況を考慮すると、平成25年度の早い時期に料金値上げを実施し、早急に収支の改善を図ることが必要と考えております。ただし、具体的な検討にあたっては、1日でも長く現行料金を維持するとともに、更なる効率化を織り込んで値上げ幅を可能な限り圧縮するよう努めてまいります」としており、2013年度の早い時期の値上げを検討している。

 東日本大震災以後では、東京電力が9月1日付けで電気料金の値上げを行ない、関西電力と九州電力が2013年4月1日からの値上げを申請している。また、四国電力が値上げの検討を開始したことを告知している。

東日本大震災以前と以後のコスト構成の変化。燃料費と、他社からの電力購入費が増えた
実施された経費の削減内容





(伊達 浩二)

2012年11月30日 23:25