東京ガスなど、1,200℃の高火力でふっくらと炊くガス炊飯器「直火匠」

 東京ガスは、大阪ガスや東邦ガス、リンナイと共同で、ガスならではの高火力で「かまど炊き」のようにごはんを炊くガス炊飯器「直火匠(じかびのたくみ)」を開発した。10月1日より順次発売する。希望小売価格は5合炊きタイプが76,650円、1升炊きタイプが82,950円。

直火匠(ブラック)直火匠(シルバー)

 ガス燃焼を利用して加熱する炊飯器。ガスならではの高火力で、最高温度1,200℃の直火で加熱する点が特徴。釜全体を熱い空気で包み込むようにして炊くことで、「かまど炊き」のように甘みが多く、ふっくら、もちもちとした仕上がりになるという。

 新製品では、ごはんの甘みや香り、粘りをさらに際立たせる炊飯モード「本焚(ほんだき)白米モード」を採用した。お米の吸水や蒸らし工程の時間を確保し、強火と弱火の火力調節をきめ細かく行なうことで、従来のガス炊飯器よりも、甘みは約31%、香りは約3%、粘りは約13%アップしたという。

 炊飯モードはほかに、直火の高火力で一気に加熱して、本焚白米モードより甘みや香りを抑えてあっさりした味わいに仕上げる「白米モード」、素早く炊き上げる「白米急ぎモード」を用意した。白米モードは、カレーやピラフなどの料理にオススメという。白米急ぎモードでは、洗米直後の米を約18分で炊飯でき、蒸らし時間を合わせて約28分で食べられる。このほか、「おかゆモード」、「炊き込みモード」、「玄米モード」など、調理方法や米の種類などに合わせた炊き方を選べる。

 さらに、「もちもちスイッチ」と「おこげスイッチ」を搭載。好みや米の状態に応じて、「粘り」や「こげ」の具合を、それぞれ5段階から選べる。

 内釜には、直火の熱をすばやく均一に伝える「波形状蓄熱厚釜」を採用した。アルミ製で、本体側面を波形形状に加工しているため、軽くて扱いやすいという。

 操作は、天面の液晶画面で行なう。新製品では液晶画面の表示面積を約47%拡大し、見やすいバックライト付きホワイト液晶を採用した。同時に表示する文字も、従来モデルより約25~113%大型化し、視認性と操作性を高めたという。

熱伝導率の高い、アルミ製の波形状蓄熱厚釜液晶画面の表示面積は従来より約47%大きくし、表示する文字も大きく見やすくした

 デザイン面では、本体後方の表面の凹凸を無くして手入れしやすくしたうえ、キッチンのインテリアになじむような外観にしたという。

 5合炊きタイプの本体サイズは277×413×286.5mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は10kg。接続にはガスコードを利用する。ガス消費量は2.15kW。消費電力は炊飯時で16W、保温時で213W。待機電力は1W以下。カラーはシルバー「RN-410TBS-MCK」とブラック「RN-410TBB-MCK」を用意する。






(小林 樹)

2012年9月4日 16:52