日立マクセル、最大出力1,200Wでさまざまな機器が使えるポータブルリチウムイオン蓄電池

エナジーステーション M-PAC01B

 日立マクセルは、ピークシフトなどの節電対策や停電時の非常用電源として利用できるポータブル蓄電池「Energy Station(エナジーステーション) M-PAC01B」を、4月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16万円前後。

 繰り返し使えるリチウムイオン電池を電源とするポータブル蓄電池で、最大出力が1,200Wと高く、さまざまな機器が使える点が特徴。電動工具など高出力の機器も利用できるという。出力1,200W時の連続使用時間は90秒。

 電池容量は255Whで、使用時間の目安は、照明器具が8時間。30型液晶テレビが3時間、電気ポットが30分、冷蔵庫が2時間半。携帯電話は22台充電できるという。より長く使いたい場合は、複数台の連結にも対応する。

 内蔵電池の充電にはACコンセントを使用し、約9時間で満充電になる。ACコンセントにつないだエナジーステーションに機器を接続し、内蔵バッテリーを充電しながら機器を使用する「バイパス出力機能」も利用できる。

 また、本体が片手で持てるようキャリングハンドルも搭載。屋外のイベントや展示会、アウトドアでも活躍するという。ちなみに、リチウムイオン電池は燃料系の発電機と比べて騒音がなく、排気ガスも発生しないため、夜間や室内の使用にも適しているという。

 このほか、コンセントカバーを開けた状態で30分以上機器が接続されていない場合に、自動的に出力を停止するオートパワーオフ機能も搭載。入出力周波数を東日本の50Hz、西日本の60Hzに合さえて切り替えるスイッチも付いている。

 本体サイズは386×180×268mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約12kg。連続出力時間は225Wの機器で1時間、900Wの機器で13分。使用環境条件は0~40℃。無停電電源装置(UPS)ではないため、内蔵電池に切り替える際には一旦出力が停止する。

持ち運べるよう、ハンドルが付いているコンセントおよび機器の差込口。USB出力はない





(正藤 慶一)

2012年4月11日 17:12