京セラ、北海道の酪農家105戸に太陽光発電システムを一斉導入

北海道釧路管内の「中山間浜中・別寒辺牛集落」の酪農家に設置された太陽光発電システム。写真は約10kW分

 京セラは、北海道釧路管内の「中山間浜中・別寒辺牛集落」の酪農家105戸に合計1.05MWの太陽光発電システムを導入したことを発表した。このような大規模な太陽光発電システム導入は、農業分野において国内初になるという。

 今回太陽光発電システムを導入したのは、北海道釧路管内浜中町農業協同組合に属する「中山間浜中・別寒辺牛集落」で、酪農家一戸あたりに10kWシステムを導入し、全105戸で合計約5,000枚の太陽電池モジュールを使用している。太陽光発電システムの設置はすでに完了しており、5月下旬頃から稼働を開始する。

 システム全体の年間発電電力量は約1,210,000kWhとなる見込みで、これは電気代に換算すると約3,000万円相当に値するという。また、CO2削減量は約380tで、これは森林面積にすると約107ヘクタールに相当するという。これらのシステムで発電した電力は、酪農家の搾乳機器の動力などとして使われる。

 同社では、公共・産業用分野においての太陽光発電システム設置容量が国内トップシェアであるとして、今後もユーザーのニースに合わせた設置に対応していくとしている。





(阿部 夏子)

2011年5月13日 16:59