パナソニック、「斜め口金用」LED電球など照明器具の体験ルームを公開



 パナソニックは、同社の照明器具を室内の各所で使用したモデルルーム「あかり体感ルーム」を、7日、報道関係者向けに公開した。

 あかり体感ルームは、LED電球や蛍光灯など同社の照明器具を、モデルルーム内に配置し、実際に使用したようすを体感できる部屋。一般の利用はできない。

6月25日発売予定のLED電球「EVERLEDS 小型電球タイプ 斜め取付け専用」
 ルーム内では、6月25日に発売予定のLED電球「EVERLEDS 小型電球タイプ 斜め取付け専用」が多く使用されていた。同製品は電球ソケットが斜めに配置されているE17口金専用のダウンライトで、LEDパッケージが初めから斜めに取り付けられている点が特徴。ソケットに取り付けた後にボディを回転することで、LEDの光を直下に照らすことができる。同社によると、E17口金のダウンライト器具のうち、ソケットが斜めに配置されているものが約9割という。

 体感ルーム内の廊下で取り付けられた例では、従来のLED電球では壁面の照度が35Lxだったのに対し、斜め付け専用タイプだと65Lxと、明るさに約2倍の差が出る結果となった。

口金に取り付けた後、写真の円部分を回してLEDの向きを調節する従来モデル(右)では、LEDパッケージが口金と垂直に配置されているため、口金が斜めの器具ではうまく照射できなかったという斜め口金のダウンライトに取り付けたところ

こちらは従来モデルのLED電球を、斜め口金のダウンライトに取り付けた写真。壁面の照度は35Lxと同じダウンライトに、斜め取付けタイプのLED電球を取り付けたところ、壁面は65Lxと、約2倍の明るさとなった写真手前は、斜め口金のダウンライトに、E17口金の電球形蛍光灯を取り付けているもの。奥はミニクリプトン電球

トイレの斜め口金のダウンライトに取り付けた例斜め口金用LED電球を、ソファーの手元を照らすライトに取り付けた例。こうした場面にも向く

 また、既に発売中のLED電球についても、いくつか使用例が公開されていた。

こちらはE26口金のLED電球を風呂場に使用した例。密閉型器具にも対応している洗面所のE17口金のダウンライト。写真左は電球形蛍光灯だが、器具から先端がはみ出している。右のLED電球は器具にしっかり収まっている

寝室のインテリア照明。写真は電球形蛍光灯LED電球に替えると、シェードにムラができ、暗い部分ができてしまう。光の拡散性が重要なシーンは、あまり向かないかもしれない

ガラスシェードのペンダントライトに、LED電球(左)とミニクリプトン電球(右)を取り付けた例。LEDでは器具全体が光っておらず、まったく別の照明器具のように見えてしまうシェードが光を通さない場合、LED電球(左)もミニクリプトン電球(右)も大きな違いはない各電球の熱の広がり具合を示したサーモグラフィ。白熱電球(左)は広範囲に熱を発しているが、電球形蛍光灯(中央)とLED電球(右)は、器具は熱いものの周囲に熱が広がっていない

7月発売予定の「スパイラルパルック シーリングライト」。写真はカバーを取り外したところ
 LED電球以外では、7月1日に発売予定のシーリングライト「スパイラルパルック シーリングライト」も展示されていた。蛍光管を平面化した“平面らせん加工”の蛍光灯「スパイラルパルック蛍光灯」が採用されており、1W当たりの発光効率が124.3lm、定格寿命は約20,000時間と、“業界No.1の省エネ性、長寿命”を謳っている。セードが小型で、中央部が暗くならず均一に発光できるという特徴もある。

 このほか、間接光を使った寝室とシアタールームの設置例も公開された。以下、写真を中心に紹介する。

 

カバーを取り付け、点灯したところ。従来モデルの蛍光灯(左)では、器具中央部と隅に暗い部分ができるが、スパイラルパルックシーリングライト(右)では、全体的にまんべんなく光が行き渡っているスパイラルパルック蛍光灯
寝室では、「D・style」という照明器具を採用。写真は全灯時調光し、光を弱めたところ。天井に陰影ができるなど、くつろぎの空間を演出しているベッドの脇には間接照明を採用。部屋に広がりを与えている
こちらはシアタールームの例映画鑑賞時の照明。画面後部にバックライトを備えることで、画面と壁面の輝度を近づけ、目が疲れないように配慮されている



(正藤 慶一)

2010年6月7日 16:26