オムロン、部位ごとに自動で毛先の動きを切り替える電動歯ブラシ


メディクリーン HT-B551

  オムロンヘルスケアは、磨いている部位ごとに自動的に最適な毛先の動きに切り替える電動歯ブラシ「オムロン音波式電動歯ブラシ メディクリーン HT-B551」を、6月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後。

 歯茎を痛めずに効果的に歯垢を除り除くことを目的とした電動歯ブラシで、それぞれの部位に適するように、手先の動きを自動的に切り替える「オートスウィングモード」を搭載した点が特徴。本体に内蔵した3D加速度センサーが、歯ブラシの角度を検知して、現在磨いている部位を認識する仕組みになっている。


 例えば奥歯のかみ合わせ面や歯並びの悪い部分などの磨きにくい場所には、縦方向に1分当たり約32,500回振動する「ポイントスウィング」モードで運転する。また、奥歯の側面や前歯では、1分当たり約20,000回の低速で、横方向に大きく振動する「ワイドスウィング」に切り替わる。さらに、歯と歯茎の間の“歯周ポケット”部分では、毛先が歯周ポケット部に入りやすいよう、1分当たり約27,000回の中速で縦方向に振動する「ポケットスウィング」となる。

 なお、「ポイントスウィング」「ポケットスウィング」モードは単独で運転することも可能となっている。

「オートスウィング」モードでは、上の図のようにブラッシングを自動で切り替える

 また、歯周ポケットをより磨きやすくする機能として、「45度親指ポイント」機能も搭載した。これは、グリップ部4カ所に付いている「親指ポイント」のいずれかに親指を置くことで、歯周ポケットが磨きやすいとされる約45度に自然とブラシが持てるというもの。ブラシが約45度になると、「45度お知らせランプ」が点灯し、正しい磨き方ができているかを確認したうえでブラッシングできる。

 このほか、歯磨きの目安となる2分間を知らせる機能として、20秒ごとに充電器のランプが点灯し、経過時間を知らせる「2分みがきナビタイマー」、奥歯や前歯など磨きにくい部分にもブラシが届くようS字型の本体デザインを採用する。
4カ所の「45度親指ポイント」(左)に親指を置くことで、自然と歯周ポケットが磨きやすい45度に、ブラシが傾く。ヘッドの角度が45度になっていることを知らせる「45度お知らせランプ」(右)も本体に備えるブラッシングの目安の2分間を知らせる「2分みがきナビタイマー」は充電器の外周にある。20秒ごとにランプが点灯する。写真は1分20秒を示している

 本体サイズは246×30mm(高さ×直径)で、重量は100g。電源はニッケル水素電池で、連続使用時間は約30分。充電時間は16時間で、充電時の消費電力は約2.5W。ブラシは、効果的に歯垢が除去できるよう3種類の毛を組み合わせた「トリプルクリアブラシスリム」のほか、「ロングすき間みがきブラシ」「極細マイルドブラシスリム」の計3本が付属する。このほかの充電器は、充電器、ブラシスタンド。

 同社では本製品により、ブラシの毛先を軽く歯に当てて細かくブラッシングする「毛先みがき」や、部位に合わせて磨き方を変える「磨きわけ」という、歯科医が推奨する口腔ケアが実現できるとしている。

 下位機種として「HT-B550」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,800円前後。HT-B550では、HT-B551と同様に「オートスウィングモード」を備えるが、ポイントスウィングモードの単独運転や2分みがきタイマーといった機能が省かれている。また、付属するブラシもトリプルクリアブラシスリムの1本のみとなる。



(正藤 慶一)

2009年5月28日 16:23