あってよかった
大掃除できなかった人に 放置系ハウスケアグッズ3選
2026年1月21日 08:05
人間、秘事の一つや二つあるものだ。あるいは秘めるほどのことではなくてもわざわざ人に言わなくてもいいようなこと――ここ数日あるべき大きな便りがみあたらないとか、結局暮れに大きな掃除らしきことはなに一つしなかったとか……そういうこと。
ただ、身の裡にその不在はジワッとズシッと重くのしかかる。モヤッともする。
新年早々心曇らせる、そんな人の思いを軽くする一服の清涼剤代わりになるハウスケアグッズ(しかも、具体的に何をどうする手間もない)を3つ、今回はご紹介したい。
ベッドに挟むだけの「ダニ捕りマット」
夏はあれほどいつまでも続きうんざりするほど暑かったのに、急転直下的に気温が下がると俄然動きたくなくなる。自分はもしや恒温動物ではなく変温動物なのではないか。そう己を訝しんだ経験のある人は、きっと筆者だけではないだろう。
布団、ベッド、ソファ、ラグ、厚めの布もの、身体を覆う暖かな巣。あったかい。動きたくない。寒い、何もかも億劫。家に帰ってきたなら、そこに長く居たい。居ながらにしてご飯を食べたりくつろいだりしたい。眠い。疲れた。寒い。
……とかなんとか言っている間に年を越してしまった。
そんなあなたに、年明け、気温が底を打って上向きになる前までがチャンスだとお伝えしたい。
そのヌクヌクした居所が湿気、食べカス、フケ、ホコリなどの蓄積により「ダニ」の大発生ポイントになる前に、日革研究所「ダニ捕りマット」 を仕込もう。
なに、パッケージを開封してベッドの下やカーペット裏に挿し挟むだけのことだ。
ここ20年ばかりのライフスタイルの変容、住まい自体のデザイン変化などの影響でめっきり布団や住まいの大きな布ものを屋外に「干す」という営みは失われつつある。
でも、人間が生きている限りそのそばにはダニがいる。完全に無にはできないが数を増やさせないくふうを講じないことにはアレルギー諸症状とのいたちごっこになる。
とにかく、居場所に挿そう。敷こう。そして放置しよう。そのまま3カ月はすべてを忘れて生きることができる。
ゴミ箱に貼るだけの消臭剤
真冬なのにここまで臭うとは、不覚。新年早々そんな哀しみに直面したなら、立ち直るまで余計な時間を食うこと必定。
しかし、まあ、ゴミ絡みのトラブル。なくはない。全く、なくはない。
人間生きている限り、どこかしら何かしらからうけるダメージを無にはしきれないから、いかにしなやかにマイナスからゼロポイントに戻せるかがカギだ。生きる知恵。レジリエンス。そのためには持ち札の数がモノを言う。
そして、このティスパのゴミ箱用脱臭・消臭剤はそんな「札」の一つに挙げられよう。しかも強力なやつ。
なにせ、ゴミ箱のフタに貼り付けたらそのまま6カ月も放置できるのだ。その頃は、もう初夏……2個入りなのでその時点で残りの1個を貼り付ければ本格的な夏場のゴミ臭も無問題となるだろう。
ティスパのラインナップのすごさは、小さいのに効果が間違いなく、かつ無香料であるという点に尽きる(しくみはどうも、よくわからない)。
当連載でも過去2回、冷蔵庫用やトイレ用など紹介したことがあるが、いずれも驚きの反響をいただいた。
先般は「置くだけ」の処方であったが今回も「貼るだけ」といとも容易い。貼るだけで微妙な心のモヤりが一つ減るなら安いものではないか。
フトンのカビ防ぐニトリの除湿シート
たまたまだが、最近打ち合わせ等で話をした男性のうち見事に7割が学生時代等にフトンをカビさせた経験を持っていて、筆者は長年のヒアリングで得ていたものの「やはりな!」という確信をより強めることとなった。
ベッドでも充分フトンもマットもカビるのだが、一番まずいのはフローリング直敷きの万年床で、そのタイプの多くはフトン裏に人体型のシミを伴っていたという――恐ろしい。じつに、恐ろしい。
ほとんど自覚のない人ばかりだと思うが、人間びっくりするほど夜中に湿気を出している。ウソだと思うなら袋状になっている100均のエマージェンシーブランケットの中で1時間ほど横たわってみてほしい。内側がナゾの水滴でびしょびしょになり仰天すること請け合いだ。
湿「気」どころか、寝ていてわかりやすく「汗をかく」場合はフトン濡れはその比でないので風邪で寝込んだ後の布団などはピンチだ。そして冬場はその出た湿気が敷布団と冷えた床との接地面で結露をおこし、びっしょびしょのびっしょびしょになる。
だが万年床である限りその事態は当の本人に気づかれることないまま、じきにカビが生え育ち、進行し続け、春から夏にかけて大輪の花となる……(比喩)。
それがイヤならフトンを干すか洗うか除湿シートを挟む他ない。とりあえずラクさで言ったら除湿シート一択だろう。敷こう。
ご夫婦の寝んでいるベッドでも、なぜか旦那さんのエリアだけ色の変色、凹んだ状態になっているお宅に伺ったことがある。新陳代謝的に男性は女性よりすごいのだ。特に運動をしている成長期の男子なら尚のことだろう。
フトンはお肌と違ってシットリ湿らせておいていいことは一つもない。とにかくできるだけすみやかに乾燥させる手立てを取りたい。
ニトリの「デコホーム 洗える珪藻土入り除湿シート シングル」は、1枚で660mlの水分を吸収するという紙オムツもかくやという威力だが、やはり半年も放置したらシートごとカビにやられるのは明白だ。
最低月イチは取り出して、シートの部屋干しだけでもしておきたい。シートだけならフトンよりずっと軽い。
あってよかった、と思えるものが一つあるだけで、一年は案外スムーズに始められる。
暮らしはいつだって後追いで整えられる。清涼剤は、静かに効けばそれでいいのだ。









