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衣替えは気温が何℃になってから? 黄ばみ予防に「しまい洗い」

翌年、夏の衣類を出してみたら、なぜか黄ばんでいた……なんてことにならないために、「しまい洗い」をしておこう

ライオンは、ウェザーニューズと共に秋の衣替えについて調査。最低気温が「20℃」を切ると約5割、「18℃」を切ると約6割の人が半袖から長袖に移行するという結果が出た。

最低気温が18℃になる予測日を秋の衣替えを始めるベストタイミングとし、地域別に区切ると、東京と西日本では10月11日が目安とされる。今年2024年は残暑が長引いていることもあり、「衣替え予報」は昨年と比べ、さらに遅くなっているという。

東京および西日本の衣替え予報は、例年より遅く10月11日が目安(2024年9月24日時点)

そこで以下では、衣替えに向けた「しまい洗い」のテクニックを紹介していく。衣類の黄ばみやしわ、型くずれなどに困っていたら、是非参考にして欲しい。

白いワイシャツなどの「黄ばみ」の原因は皮脂汚れ

衣類の「黄ばみ」の原因の1つは、洗濯しても落としきれなかった皮脂汚れ。繊維の隙間に入りこんだわずかな皮脂汚れが蓄積し、黄ばみとなって現れるという。

そのため黄ばみを予防するには、衣類をしまう前にしっかり皮脂汚れを落とすことが肝心。脇の下やエリ・袖など、黄ばみが出やすい部分に、シミ用の部分洗い剤や液体酸素系漂白剤を直接塗り、前処理してから洗濯することをすすめている。

色柄物にも安心な酸素系漂白剤「ブライトSTRONG 漂白&抗菌ジェル」
エリ・脇・袖のシミ汚れに「NANOX シミ用」
“高い洗浄・消臭力”と“衣類本来の色を保つ機能”を両立した「NANOX one」

麻のパンツやシャツのしわ。ポイントは洗い方&収納方法

しわ予防の2大ポイントは「しわをなるべく少なくすること」と「しわを作らない収納方法を実践すること」。夏服に多い麻素材の衣類は、洗濯ネットに入れて、「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱水流コース」または「手洗い」でやさしく洗うと良い。また洗濯しわを抑える働きがある柔軟剤を使うのもおすすめしている。

洗う前に必ず洗濯表示を見て、家庭で洗えるか確認しよう。洗濯桶に×がなければ、家庭で洗濯をすることができる
色あせや型くずれを防ぐおしゃれ着用洗剤「アクロン」がおすすめ
さらに柔らかく仕上げたい場合は、柔軟剤の併用がおすすめ。画像は「ソフラン プレミアム消臭」
洗濯時の摩擦による毛羽立ち防止のために、洗濯ネットに入れて洗おう。パンツの場合は、ファスナー、ボタン、ホックなどはあらかじめ閉め、裏返しにしてたたんで入れる

脱水後はすぐに取り出し、形を整えて陰干しする。パンツは、日光による色あせや変色を防ぐために、日陰に筒干し。その際、重し代わりのタオルを裾の部分に詰めて干すと、しわが伸びてきれいに仕上がるという。シャツは、乾いた時に縫い目部分がしわになりやすいため、袖や身頃を縦・横・斜め方向にピッピッと引っ張って整えると良い。

またサマーニットも同様に、洗濯ネットに入れて、標準コースではなく「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱水流コース」でやさしく洗うことがポイント。たたんで洗濯ネットに入れて洗うと良い。なおひとつのネットには1着が原則。

標準コースで洗濯した場合(左)と、弱水流コースで洗濯した場合(右)

脱水が終わったらすぐに洗濯機から取り出し、たたんでから両手でたたいて、しわを伸ばす。干すときは、平らな場所や平干しネットの上で陰干しすると、型くずれ防止になる。平干しできない場合は、袖をたらさないよう、身頃といっしょに竿にかけて干すと良いと案内している。

平干しする場合
竿に干す場合

「二オイ」「色あせ」を防ぐコツ

ニオイが気になりやすいアイテムであるインナーは、特に機能性インナーだと、素材である化学繊維に皮脂汚れに含まれる液状の汚れ(オレイン酸)がつきやすく、さらに極細繊維のため、汚れが奥の奥まで入り込みやすい特徴があるという。

ニオイ対策には、汚れをしっかり落とすことが必要。皮脂汚れに強い液体高濃度洗剤と液体酸素系漂白剤を活用し、つけ置き洗いでニオイを落としてからしまう。

また「色あせ」は、洗濯の繰り返し、外干しによる直射日光が原因という。一度色あせが起こると元には戻らないため、色を守りたい衣類は、普段の洗濯・しまい洗いに関わらず、おしゃれ着用洗剤での洗濯が推奨される。おしゃれ着用洗剤には、水道水の塩素による色あせを防止する効果もある。

また日光による色あせを防ぐには、「陰干し」や「部屋干し」が有効。どうしても日光が当たってしまう場合は、衣類を裏返しにして干す。