10分こそうじ

衣類の黄ばみにはオキシ洗い! 衣替えでやっておくといいこと

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
衣類の虫食い、黄ばみへの対策を紹介します

衣替えが終わり、やっとオンシーズンの服を着ようと思ったら、「穴が空いている」「ニオイが気になる」「黄ばんでいる」など、洋服が傷んでしまっていた経験はないでしょうか?

お気に入りの洋服を次のシーズンも着回せるよう、衣類の保管方法と黄ばみの予防方法についてお伝えします。

穴あき防止には、除湿と防虫

衣類を食べる虫は、カツオブシムシやイガ虫の幼虫と言われています。着用した衣服に成虫がくっつき、帰宅後にクローゼットやタンスの中で卵を産み、ふ化した幼虫が衣類を食べるのです。

防ぐ方法は2つ。

湿気を溜めない

幼虫は、暗く湿度の高い場所を好みます。虫食いだけでなく、カビを防ぐためにも定期的に風を通す、除湿剤を入れるなどし、湿度を下げるよう心掛けましょう。

防虫剤を使用する

シーズンオフの衣類は、タンスや引き出しに入れっぱなしの場合が多いので、空気の循環がない場所には防虫剤が効果的。

ただし、防虫剤の成分は揮発して空間を防虫するので、収納の中は衣類を詰め過ぎず、成分が全体に行き渡るようにしましょう。また、防虫剤の成分は、上から下に広がるので衣類の上に置くのが正解です。

繰り返し使える「くすの木ブロック」は、大切な衣類を守ってくれる天然素材の防虫グッズ。すっきりとした爽やかな楠(くすのき)の香りが特徴です。

昔からくすのきの香りは虫が嫌うと言われていて、防虫効果があります。
香りが弱くなってきたら紙やすりでこすって香りを復活させることができる優れもの。何度も繰り返し使えます。

クローゼットの中を防虫したい場合、揮発性の防虫剤を使用するなら、クローゼットの広さに合わせた数が必要となります。ハンガーに掛けたまま保管するのであれば、洋服だけを直接防虫できる、カバータイプの防虫剤もおすすめです。

ニオイの原因は「湿気」

久しぶりに出してみると何だかにおう……。

これは、繊維に染み込んだ汚れのニオイと湿気がこもったニオイ。一度でも着用した服は洗濯し、完全に乾かして保管しましょう。

また、クリーニングに出した後の保管方法も重要です。クリーニング後は、衣類に被せてあるビニール袋を外しましょう。輸送時に衣類を守るための通気性のないビニール袋では、空気が循環せずに湿気などを溜め込みやすくなり、カビやシミの原因となります。

クリーニングから戻ってきた衣類は、まずビニール袋を外してクリーニングの仕上がりをチェック。汚れやシミ、縮みがないか、ボタンが取れたり、欠けたりしていないかなどをしっかりチェックしましょう。

そして、天気の良い日に日光の当たらない風通しのいい場所で陰干しを。ビニール内にこもっていた湿気や溶剤のニオイなどを、日光や蛍光灯の光が当たらない風通しのいい場所で干して軽減させます。

保管時は、湿気やホコリなどから守るためにも通気性の良い不織布のカバーや除湿カバーをかけてクローゼットなどに収納します。空気の循環のためにも、余裕をもった収納にしましょう。

通気性の良い不織布カバーなどをかけて保管します

黄ばみを防ぐオキシ洗い

普通に洗濯するだけだと、いつしか気になってくるシャツの黄ばみ。特に白いワイシャツは、そのまま保管すると黄ばみ部分がさらに酸化して、久しぶりに出してみたら目立つ状態になっていることも。

オキシクリーンを使い、
しっかり汚れを落としてから保管すれば、次の衣替えのときに真っ白なワイシャツで新しいシーズンを迎えることができます。やり方はとても簡単! 40〜60℃のぬるまお湯にオキシクリーンを入れて20分程つけ置きするだけ。

黄ばみには「オキシ洗い」。来シーズンを真っ白なワイシャツで迎えられます

お湯4Lに対し、スプーン1杯のオキシクリーンを使用します。特に汚れが気になる部分は、ゴム手袋を着用して軽くもみ洗いしてみてください。

あとはいつも通り洗濯すればOK! ウールやシルクなどのほか、金属のボタンには使えません。使用上の注意を守って使うようにしましょう。

ちょっとしたひと工夫で、お気に入りの服を長くキレイに保つことができます。ぜひ、お試しください。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。