ニュース

ヤンマー、省スペースな水素燃料電池発電 16台まで一括制御

水素燃料電池発電システム「HP35FA1Z」。同社は2023年9月に岡山県に「YANMAR CLEAN ENERGY SITE」を開設し、水素関連技術の開発および実証を行なってきた

ヤンマーエネルギーシステムは、コンパクトで複数台を一括制御可能な水素燃料電池発電システム「HP35FA1Z」を商品化し、9月2日に受注を開始する。

発電出力35kWの水素燃料電池発電システム。運転時に二酸化炭素などの温室効果ガスや窒素酸化物などの大気汚染物質を排出せず、クリーンな電力供給を行なう。

導入時の工事を簡素化し、同出力帯では最小クラスの設置面積を実現するコンパクト設計を採用。このほか、電力需要や水素利用可能量に応じた出力制御や、最大16台の一括制御による複数台運転にも対応する。

ブラックアウト仕様のため、停電時の電力供給を可能にする自立出力に対応する。

本体サイズは2,340×900×2,290mm(幅×奥行き×高さ)。重さは1,650kg。発電効率は51.2%、発電出力は35kW(連系時)、35kVA(自立時)。

なお、本機は、7月30日から8月2日まで東京ビッグサイトで開催される「下水道展'24東京」に実機を展示する。