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ルンバは水拭き「コンボ」主流に 賢いj5+とお手ごろi5+

「Roomba Combo j5+」(右)と「Roomba Combo i5+」(左)

アイロボットジャパンは、水拭きできるロボット掃除機ルンバ2機種を4月19日に発売する。価格は、コードなどの障害物も回避するプレミアム機「Roomba Combo j5+」が108,700円、スタンダード機の「Roomba Combo i5+」が79,000円。j5+はサブスクの「ロボットスマートプラン+」でも利用でき、料金は月額4,480円。

ゴミ吸引と水拭きが同時にできる2in1タイプのロボット掃除機。新製品の登場で全ラインナップが6機種に一新され、そのうち5機種が水拭き対応となる。なお、水拭きロボットのブラーバも販売は継続する。

Roomba Combo j5+
Roomba Combo i5+

水拭きを全くしない人にとっては吸引掃除に特化したRoomba j9+が最上位モデルとなるが、市場では水拭きを頻繁には行なわなくても機能の付いている方を求められることが増えているという。そうした声に応えるため、ダストケース部分を交換すると水拭きもできる今回の2モデルを追加した。これでルンバは全価格帯において2in1タイプをそろえることになる。

両機種とも、自動ゴミ収集のクリーンベースが付属。本体に備え付けのダストケースから掃除後のゴミを自動で集めるため、ゴミ捨ての手間を省き、最大1年間ゴミ捨て不要としている。このダストケースを「床拭き対応ダスト容器」に付け替えると吸引と水拭きが同時に行なえる。ただし、この状態では掃除後の自動ゴミ収集には対応しないため、本体で集めたゴミは手動で捨てることになる。

ダストケースの付け替えで「自動収集」「水拭き」を選ぶ

床のケーブルやフンも避ける「j5+」、7万円台の「i5+」

2モデルのうち上位機j5+の特徴は、前面にカメラを搭載して高精度に障害物などを回避すること。PrecisionVision ナビゲーションにより、80以上のアイテムを認識。避ける対象を判断して回避するため、中断せずに清掃できる。終わるとアプリに対象物の写真が届き、それを今後も避けるかどうかなどを指示できる。進入禁止エリアや拭き掃除禁止エリアの設定や、水拭き時のラグの回避も、j5+のみ可能。

j5+の底面
i5+の底面

2024年4月時点で、認識/回避できる対象物は、コードやケーブル、ペットの排泄物(犬または猫の固形のフン)、靴やスリッパ、靴下、ファブリック、リュックサック、衣服、ペットの食器、猫用トイレ、ペットのおもちゃ(ボールやロープなど)、犬や猫など。回避する対象は順次アップデートされる。

4段階クリーニングシステムを採用。隅まで入ったゴミをかき出すエッジクリーニングブラシ、床に密着してゴミを取る2本のゴム製デュアルアクションブラシ、微細なゴミやハウスダストも集めるパワーリフト吸引、マイクロファイバーのモップパッドにより毎日の床の汚れを清掃する。

4段階クリーニングシステムの構成

吸引と同時に水拭きも行なう場合は、前述の容器に付け替えた後、iRobot Homeアプリからの操作で拭き掃除禁止エリアを設定(j5のみ)した後で開始する。容器の交換は約30秒。なお、j9+/j9+SDとの違いとして、前後に動きながら強力に拭くスマートスクラブには対応しない。

部屋を指定して清掃する場合、「全て清掃」「指定した部屋」が設定できるほか、j5+は「部分清掃エリア」も選べる。

自動ゴミ収集のクリーンベースは、テーブルの下などにも置きやすい横長の形状。予備の紙パックを入れるスペースも備えている。なお、上位機のj9+とは異なり、本体水タンクへの自動給水には対応しない。

AIを活用した独自のオペレーションシステム「iRobot OS」により、使う人のライフスタイルや好みに合わせた清掃を提案。スマホを使って清掃する部屋の選択やスケジュール設定、外出先からの清掃開始、完了時の通知などができる。花粉の時期や、ペットの毛が抜け換わる時期には清掃回数を増やすといった提案も行なう。

Roomba Combo j5+とRoomba Combo i5+の主な違い

付属品は、クリーンベース、掃除機&床拭き対応ダスト容器、クリーンベース用電源コード、交換用紙パック1枚、交換用フィルター1枚、マイクロファイバーモップパッド1枚。j5+には交換用エッジクリーニングブラシも1つ同梱する。

新モデル登場に合わせてラインナップが変更になり、水拭き対応モデルが拡充
ラインナップ刷新後のルンバの選び方の一例