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パナソニック、スマホで肌分析アプリ「美肌スキャン」シミしわをスコア化
2023年6月7日 07:30
パナソニック システムネットワークス開発研究所は、エイジングケア美容液ブランドの「fracora(フラコラ)」を運営する協和と開発した、肌状態の自己管理ができるスマートフォン向けアプリ「fracora 美肌スキャン」(iOS版)を6月中に公開する。アプリは無料で利用可能。
アプリでは高度な解析技術により肌の状態がスコアでわかるだけでなく、エイジングの状態を分析し、わかりやすく表示。その情報を時系列で見える化し、毎日や季節ごとの肌状態の変化を数値で管理できるという。さらにAIが肌状態にあわせ、最適なケアアドバイスも提案する。
これまで肌分析には高精度なカメラが必要だったが、パナソニック システムネットワークス開発研究所が保有するセンシング技術と画像処理技術の活用で、スマートフォンの撮影でもフラコラが目指す肌状態の高精度検出が可能になった。
肌状態を半年分可視化。ケアが必要な部分を色で表現
アプリ公開時の機能は、「肌状態のスコア化/エイジング進行予想/過去半年分の肌状態を可視化/ケア方法のAIレコメンド」の4種類。
肌状態のスコア化では、スマートフォンで撮影するだけで肌の状態(毛穴/キメ/しわ/小じわ/たるみ/クマ/シミの7項目)をスコア化し、推定肌年齢を提示する。この項目は、フラコラのユーザーアンケートやカウンセリングから得た悩みを元に策定したという。
エイジング進行予想は特許申請中の技術で、項目ごとに現在の肌状態のレベルを色のグラデーションで表現。ケアが必要な部分を濃いブルーから薄いブルーでわかりやすく段階的に表示する。
さらに肌状態とそのスコアを長期的(最大半年分)に時系列に可視化することで、体調や季節の変化による肌のコンディションを把握でき、自身の肌の傾向や変化を知り、対策を行なうきっかけづくりを可能にするという。
そのようにして分析した結果に基づき、肌状態のスコアが低かった点を中心に、フラコラのノウハウを蓄積したAIが最適なケア方法と、おすすめのフラコラアイテムを提案する。
スマホのセルフ撮影でも高精度な肌分析
アプリでは、エイジングケア美容液ブランドシェアNo.1(化粧品マーケティング要覧2023 No.1美容液抗老化2022年実績/富士経済)のフラコラが持つ知見と、パナソニック システムネットワークス開発研究所の先端センシング技術の融合により、高精度な肌分析を実現した。さらにアドバイザーとして近畿大学医学部 山田秀和教授が参画し、肌状態の分析指標の策定と、分析技術の設計アドバイスなどを担当した。
しわを検出するために、皮膚科専門医の目視判定基準をアルゴリズム化。従来の検出技術では“肌に刻まれた線のみを解析する”までに留まっていたものを、しわとしわの間隔、太さなどを考慮し1本のしわとして検出する。
さらに、ユーザーが撮影する環境がさまざまであることから、照明の明暗に関係なく同等の検出結果となるような信号処理を施した。
また従来の技術では、ユーザーの顔の向きや肌のテカリなどの小さな条件の変化により、正確かつ再現性のある肌分析ができなかったという。今回のアプリ開発では、撮影時に当該諸条件への適合状況を検出し、一定基準を満たす場合にだけ撮影、分析可能とすることで、正確かつ再現性ある肌分析を可能としている。
