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クイジナートの新ノンフライオーブンはトーストが絶品。鶏はパリパリに

エアフライ オーブントースター TOA-38

コンエアージャパンは、キッチン家電ブランド「クイジナート」より、4枚焼きの「エアフライ オーブントースター TOA-38」を9月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は29,700円。

油で揚げずにからあげなどが作れる熱風調理に対応した「ノンフライ オーブントースター」シリーズの上位モデル。新モデルはトーストのおいしさが向上したほか、新たにグリルコンテナが付属し、多彩な調理が可能になった。

同社 アシスタントマーケティングディレクター キッチンプロダクト事業部の井上美樹さんによると、トーストができるノンフライ調理家電において、日本ではトーストをおいしく食べたいという期待が外国と比べて高いため、従来機種よりもこだわりのトーストが焼ける製品を日本向けに開発したという。新モデルには新たにスチーム用トレーを搭載し、パンの水分を補いながら外はカリッと、中はモチモチのトーストに焼き上げるという。

製品名についても、従来は日本で浸透していた和製英語「ノンフライ」を用いていたが、同シリーズの最大の特徴である熱風調理の魅力を広めるため、「エアフライ」の名称で展開していく。

大型ファンでパワフルな熱風調理

エアフライ オーブントースターは天面に搭載した大型ファンが特徴で、コンベクションオーブンのカテゴリに位置付けられる。パワフルな熱風を庫内に循環させる熱風調理により、からあげは油で揚げなくてもサクサクでジューシーかつヘルシーに仕上がる。揚げ物の温めなおしにも対応し、揚げたての食感に復活させるという。

コンエアージャパン アシスタントマーケティングディレクター キッチンプロダクト事業部の井上美樹さん。手に持っているのがエアフライ オーブントースターに搭載されている大型ファン
手前がエアフライオーブントースターで温めなおしたもの。サクサクに復活している

ヒーターは上3本、下2本の計5本搭載。従来のシーズヒーターよりも立ち上がりが早い石英管ヒーターを採用する。庫内は食パン4枚が一度に入る大きさで、24cmのピザも焼ける。

調理モードは「WARM/GRILL/BAKE/AIR FRY/TOAST+FAN/TOAST」の6種類。調理温度は90~230℃。加熱時間は最大30分。調理時はモードを選択後、温度と加熱時間を設定する。

調理モード、温度、時間を順に選んでいく
各モードの詳細

トーストは好みに合わせて4通りの焼き方ができる

庫内にはトースト時に使用するスチーム用トレーを新搭載。パンの種類に合わせてトレーに水を入れることで、焼く過程で失われてしまう水分を補いながら、外はカリッと、中はモチモチのトーストに焼き上げられる。

スチーム用トレー
トレーは取り外せる

またトーストモードにファン機能を追加できるようになった。これにより、冷凍食パンはムラなく解凍でき、卵などをのせたアレンジトーストも、具材までしっかり火を通せるようになった。

スチームとファンの有無により、トーストは4通りの焼き方が楽しめる。オートメニューは搭載しないが、マニュアル操作で好みに合わせて細かな調節が可能。加熱時間の目安は、食パンが3分30秒、冷凍食パンが4分、アレンジトーストが4~8分。

冷凍食パンはファンで素早く解凍しながらスチームで水分を補い、カリもち食感に
パンや好みに合わせて4通りの焼き方ができる

焼いてそのまま食卓に出せるグリルコンテナ

新たに付属するグリルコンテナは、フタや天板として使えるトップと深さのあるボックスのセットで、調理後は食器としてそのまま食卓に並べられる。

熱風が庫内の温度を均一に保つため、蒸し料理や煮込み料理が短時間で仕上がるとしている。トップとボックスのセット使いで煮込みハンバーグ、トップのみで焼き鳥、ボックスのみでサバの味噌煮など、多彩な調理が可能。セットで使用する場合、食材がトップの裏面に触れるようにすると焼き目をつけることもできる。

トップのみ、ボックスのみ、セットで、と3通りの使い方。そのまま食卓にも出せるデザイン
煮込みハンバーグやグリルチキン、パンなども作れる

グリルコンテナを使ったレシピ18種類、トーストとエアフライのレシピ19種類が掲載されたレシピブックが付属。このほか、スチーム用のメジャースプーン、エアフライ用のメッシュバスケット、トレーが同梱する。

本体サイズは約375×355×310mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約6kg。電源コード長は1.5m。消費電力は1,450W。本体カラーはシルバーと、オンライン限定色のホワイト。

シルバー
オンライン限定色のホワイト
ホワイトにはラメが入っている
エアフライに使用するメッシュバスケットとトレー

揚げてないのにこの満足感。トーストも絶品!

メディア向けの新製品発表会では、エアフライ オーブントースター TOA-38を使った料理のデモと試食が行なわれた。またファンのパワフルさを確認できた実験の様子もレポートしたい。

本機はパワフルな風を送り出す大型ファンが特徴。実際にファンの威力を確かめるために、ピンポン球を庫内へ入れて運転したところ、円を描くように大きくぐるぐると回転していた。井上さんいわく、ファンの力が弱いとピンポン球はその場でゆらゆら動くだけだという。

大型ファンのパワフルさがわかる実験

強力な風を生み出す秘密は、ファンの形状にある。羽根の立ち上がり部分を幅広にし、羽根の枚数をあえて減らしたことで、食材にダイレクトに強い風を届けられるという。

立ち上がりが幅広な羽根で、ダイレクトな強い風を起こす

このファンと新機能のスチームで焼き上げた冷凍バタートーストが絶品だった。トーストは水分が蒸発すると表面がかたくなってしまうが、本機で焼いたものは表面のごく薄い層のみが焼けているようなイメージで、サックリとした食感がたまらない。仕事柄さまざまなトースターで食べ比べているが、トースト専用機にも引けを取らない焼き上がりだ。

表面だけがサクッと焼けていて、中はもっちりやわらか。かなり好みの焼き加減だった

エアフライモードでからあげを作るときは、付属のメッシュバスケットとトレーを使用する。できあがったからあげは、さすがに油で揚げたものと遜色ないとまでは言えないが、皮はパリッとしていて身はジューシー。揚げない揚げ物は物足りないイメージがあったが、がっつり満足感を得られた。付け合わせのポテトもおいしく、ローストとは違ってしっかり「フライ」されていた。

下味をつけて薄く片栗粉をまぶした鶏肉に油を塗ってエアフライで焼く
焼き色もしっかりついておいしそう。ポテトもしっかり「フライ感」があった

今回、筆者が最も感動したのは鶏もも肉をグリルコンテナのトップ(フタ部分)にのせて焼いたもの。レシピを考案した沙希穂波さんが「なんちゃって北京ダック」と話していたが、まさに北京ダックカラーの焼き色がついていて、見るからにおいしそう。皮もパリッパリで素晴らしい。作り方は、下味をつけた鶏肉を皮目を上にして焼くだけと簡単だ。

鶏のもも肉をグリルコンテナのフタにのせる
オーブントースターで焼いたとは思えない本格的な焼き色
皮がパリッパリでお店のメニューのようだ

井上さんは「作りやすさとおいしさ」にこだわったといい、日本向けにメニューを開発。からあげや鶏もも肉のグリルなど、普段の食事で作りやすく、食べやすいレシピを用意する。

また基本的なレシピは家庭にある調味料で作れるようにした。実際に付属レシピの煮込みハンバーグはデミグラスソースではなく、中濃ソースとケチャップなどで味付けされていた。さらに、一般的なノンフライレシピが「食材が持つ油分だけで焼く」のに対し、「無理せずに少しの油を使うのもおいしく仕上がるポイント」と話した。

会場で振る舞われた煮込みハンバーグ、稲荷ずし餃子、チーズケーキ