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Roborock、モップ洗浄まで全部おまかせ“最強”ロボット掃除機

Roborock S7 MaxV Ultra

Beijing Roborock Technology(Roborock)は、掃除後のモップ洗浄も可能なロボット掃除機の最上位モデル「Roborock S7 MaxV Ultra」を8月11日に発売する。店頭予想価格は217,800円。ヤマダデンキの店舗やヤマダウェブコムのほか、Roborockの直販サイトでも販売する予定。

本体で吸引と水拭き掃除ができるほか、自動ゴミ収集のドックも備えたロボット掃除機。このドックに新しくモップ洗浄機能を加えた「3way 全自動ドック」に進化したのが特徴で、本体タンクへの給水機構も備える。モップ洗浄を含む全ての工程を自動化したことで、掃除後の手間も削減した。

強力な吸引力5,100Pa。充電時間を30%短縮

ロボット掃除機本体の仕様は、既存のS7 MaxV PlusやS7 MaxVと同等。2種類のカメラを備え、床にある小物や家具を避けながら掃除を行なう。吸引力はRoborock製品で最強の5,100Paで、カーペットの奥まで入り込む微細なハウスダストからペットのトイレ砂まで吸い込むという。

Roborock S7 MaxV Ultraの本体部

水拭きは600gの高加重モップが最大3,000回/分で高速振動して行ない、皮脂やコーヒー、花粉などのこびり付いた汚れも拭き上げるとしている。

裏面のモップ部

カーペットを水拭きしない回避機能も搭載。カーペットに合わせて設定でき、毛足が4mm未満の場合は自動モップリフトアップ機能を選んでおけば、水拭き掃除中に超音波センサーがカーペットを検知してモップを自動で5mm持ち上げ、吸引掃除のみを行なう。毛足が4mm以上の場合はカーペット回避機能を設定しておくと、カーペットにのり上げずに掃除する。

連続使用時間は3時間で、300m2の稼働が可能。本体への充電時間は、従来機S7 MaxV Plus/S7 MaxVのドックに比べて30%短縮し、約4時間30分で満充電が完了。広い部屋でも掃除の再開が素早く行なえるという。

モップ洗浄や本体タンクへの給水も自動

新しい3way全自動ドックは、モップ洗浄と給水、ゴミ収集を自動化するもの。水拭きモップの自動洗浄機能により、掃除中と終了時に自動でドックに戻り、毎分600回転するブラシでモップの汚れを洗う。モップ洗浄は、10~50分の5分刻みで9段階の設定ができるため、清潔さを保てるという。

モップ洗浄にかかる時間は汚れの度合いに合わせて2分/2分40秒/3分10秒の3種類から手動で選べて、洗浄に使う水量も150/200/250mlから選択可能。

掃除したモップを自動洗浄
ドック部にあるブラシが高速回転
タンク部。左が汚水、中央が清水、右がゴミ収集
ゴミ収集は紙パック

水拭きやモップの洗浄に必要な水は、自動でドックから本体のタンクへ給水。水拭きの度にモップを濡らす必要がなく、水拭き掃除中にロボット掃除機の水タンク水量が不足すると自動でドックに戻って給水する。

本体で吸引したゴミも自動でドックが収集。2.5Lの紙パックに60日分のゴミを集めるため、掃除後のゴミ捨ての手間を削減できる。ドックへの吸引時は0.3μmまでの微粒子を99.7%集め、排気を清浄化する。

床のスリッパやコードも正確に避けて掃除。スマホで細かな設定も

掃除中は、物体の距離や形状を判断する顔認証技術の原理を活用した「ストラクチャードライト」とカメラ、画像から物体の特徴を捉えるRGBカメラの2種類を搭載。家具や小物などをAIが瞬時に分析し、位置や種類を特定する。

2種類のカメラを装備

回避できる物体のサイズは幅5cm/高さ3cm以上。障害物としてスリッパなどの履物、ペットの排泄物、布類、電源タップ、コード、台座、体重計、ちりとりの8種類を認識する。家具はベッド類、複数人掛けのソファ類、テレビスタンド、ダイニングセット、洋式トイレの5種類を判別する。

回避した物体は、スマートフォンアプリ上にも写真やアイコンで表示。任意の家具の周りを集中的に掃除するといった方法も指定できる。なお、カメラに関するプライバシー保護に関しては、第三者機関による「ユーザーセキュリティ保護のためのTUV認証」を取得。動画や画像は保存されない。

スリッパなども判別して避ける
体重計やタップなど様々なものを認識

スマートフォンアプリを使用することで設定を細かく行なえる。掃除ルートをリアルタイムで確認でき、部屋全体の掃除が終わるとアプリ上にマップが完成。進入禁止エリアや掃除したい部屋/エリアの設定ができる。部屋ごとに掃除のモードや掃除する部屋の順番を好みで決められるほか、ロボット掃除機が床や家具から部屋を予測して最適な吸引力や水拭きの強度を提案する。

掃除中のマップ

アプリで好みの掃除のパターンも設定でき、例えば「食後の掃除」としてキッチンやダイニングなどの掃除エリアを登録しておくと、生活ルーティンに合わせた掃除パターンを追加できる。

アプリを使えば「まずは全体を吸引して、その後で水拭きする」など、部屋や好みに応じて細かく設定することも可能

本体のカメラ映像をスマートフォンのアプリで確認することで、留守中の自宅の見守りにも使える。外出先からペットなどの様子を確認できるほか、本体に搭載したマイクを使って双方向の通話も行なえる。チャイルドロックも搭載する。

手入れの面では、本体用のエアフィルター、モップクロス、ダストボックスを取り外して水洗いが可能。エアフィルターは2日に1時間の使用で約10カ月間交換不要で使える。

音声案内は12種類のバリエーションを用意。「博多弁」や「子ども向けアニメ声」「癒し系執事声」なども選べる。スマートスピーカーとの連携にも対応し、Google アシスタントとAmazon Alexa、Siriのそれぞれをサポートする。

本体サイズと重量は35.3×9.65cm(直径×高さ)、約4.7kg。ドック部は42.2×50.4×42cm(幅×奥行き×高さ)、約8.5kg。

ラインナップと主な仕様

Roborock製品を国内で扱うソフトバンクグループのSB C&S 取締役 常務執行役員 IoT・サービス事業本部長の瀧 進太郎さんは、国内ロボット掃除機市場においてRoborockの金額シェアは18%(2位)ながらも「右肩上がりで上がっており、1位を目指したい。ロボット掃除機は高額の商品も多い中で、最高峰と自負している」と述べた。

SB C&S 取締役 常務執行役員 IoT・サービス事業本部長の瀧 進太郎さん