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シャツもコートもまとめてスチームでケア、大容量になったLGスタイラー登場

LG Styler S5MB(ミラー)

LGエレクトロニクス・ジャパンはスチームウォッシュ&ドライ「LG Styler(エルジー・スタイラー)」の新モデルとして、多くの衣類をケアできる大容量の「S5MB(ミラー)」を3月15日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は32万円前後。

衣類や小物についたニオイやシワ、菌、ウイルス、花粉やダニなどを自宅で簡単にリフレッシュできるという製品。TrueSteamテクノロジーによる約60~70℃のスチームと、1分間に約180回振動するハンガーラック、衣類を傷めない低温乾燥を採用する。新しい「S5MB(ミラー)」は、ハンガー最大5着とズボン1着の衣類を一度にケアできる大容量モデルとして登場した。

設置イメージ
LG StylerのTrueSteamテクノロジーと振動ハンガーラック
ニオイやウイルス、花粉などをケア

筐体の横幅、高さ、奥行きを一回り大きくして、ハンガーラックのデザインも改善。丈の長いコートやワンピース、肩幅の広いジャケットやワイドパンツなどの大きいサイズの衣類も入れられるようになった。ハンガーラックには最大5着、ズボン折り目ケアに1着かけられる。3本のハンガーと、1本のズボンハンガーが付属する。

「ズボン折り目ケア」もサイズアップしたことで、ウエストが大きなズボンやワイドパンツなどにも対応。センタープレスをキープしながら、細かなシワを伸ばせる。

ハンガー部分
ズボン折り目ケア
シュラフやワイドパンツなど大きな物にも対応

搭載するコースも進化。新たにシルク素材をケアできる「シルクケアコース」が、スマホアプリ経由でダウンロードできるようになった。また、2020年に日本独自のダウンロードコースとして公開した花粉ケアコースも、S5MBでは標準搭載して花粉のケアができる。

使い勝手の面では、タンクの給水口を拡張したことで、水の出し入れと掃除がしやすくなった。タンクの間には、掃除用のクロスやアロマシートなどを収納できる小物スペースも設けている。

給水と排水のタンク部

従来モデル同様に、アロマフィルターも装備。専用のアロマシートや、好みの香水を吹きかけたコットンを入れて、衣類に香りを付けられる。

Wi-Fiも引き続き搭載。プリインストールされたコースだけでなく、LG ThinQアプリ経由で、自分好みのコースを追加ダウンロードできる。

花粉やダニ、菌やウイルス対策としても利用でき、除菌効果は大容量になっても従来モデルと同等を実現したという。消臭効果もインターテックの試験で実証済みとしている。

乾燥はヒートポンプ式。低温で繊維を傷めず乾燥できるという。濡れた衣類の部屋干しにも活用できる。

扉を開けて専用コースを選ぶと、クローゼットや室内の除湿にも利用可能。約23畳用(10L/1日)級の除湿機と同等の効果が見込めるという。

ドア部分のカラーは姿見の鏡にもなる、グロッシーなブラックミラー仕上げ。操作はLED付きのタッチパネルで行なう。側面には深みのあるグレーを採用して高級感を持たせた。

ドア部分はブラックミラー仕上げ
タッチパネルで操作

本体サイズは600×605×1,960mm(幅×奥行き×高さ)、重量は100kg。リフレッシュコース/標準の消費電力は489Wh、運転音は40dB。

「時短、節約、長持ち」で新しいライフスタイルに対応

LG Stylerは、日本では2017年より展開されており、2022年で日本発売5周年となる。ハンガーで最大3着とズボン1着をかけられる「トータルケアモデル」と、ハンガー3着の「シンプルケアモデル」を展開しており、グローバルではこれまでも大容量モデルが先行して販売されてきたが、日本でもコロナ禍のライフスタイル変化などに伴い大容量化のニーズが高まり、今回の新モデル発売に至った。

LG Stylerは日本で発売されてから5周年
既存モデルはホテルやエステサロンなどBtoBでも展開

同社のマーケティング統括責任者である宇佐美夕佳氏は、LG Stylerのメリットとして「時短、節約、長持ち」の3つを挙げる。

LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括責任者 宇佐美夕佳氏

リフレッシュコース/標準は1回約48分で「これまで衣類ケアに掛けてきた時間を他のことに活用できる」とアピール。同コースでは電気代が約10.6円、使用水量は約210mlのため「節水の観点でも優秀」とした。さらに、「愛着のある衣類を、洗剤や乾燥による傷み、色落ちがなく長持ちできる」と説明している。

大容量モデルS5MBのターゲットは、多くの着数を一度に扱えることによる「さらなる時短」と、丈の長いものなど「これまで使えなかったアイテム」をもっと手軽にリフレッシュすることを求める人を想定。

韓国では、既存のスリムモデル2台のデュアルスタイルで使う人もいるとのことで、こうしたヘビーユーザーの要望や、従来モデルからの買い替えニーズに応える。コロナ禍で都心を離れて住居が広くなった人や、趣味でアウトドアやスポーツを始めた人などの利用も見込んでいる。

スリムな「S3WF」など従来モデルも引き続き展開