ニュース
暖房を使う前の掃除で節電も? ダイキンに聞いたお手入れポイント
2021年10月29日 07:05
半袖の人も目立った10月頭から一転、冬が近づいている。10月22日には東日本と西日本で真冬並みの寒さとなり、今年度に入って初めて暖房をつけた人も少なくはないようだ。エアコンの季節が近づいた今、暖房を使う前に準備しておくことはあるのだろうか?
ダイキン工業によれば、エアコンは使用していない状態であってもホコリが溜まってしまうため、「エアコン掃除は暖房を使いはじめる直前でよい」そうだ。ただ、暖房を使いたい時期に故障している場合もあるため、本格的に使い始める前に試運転をすること呼び掛けている。
暖房を使う前にはフィルターと室外機の掃除を
エアコンの冷房運転が終わり、現在はエアコンをオフにしている家庭も多いだろう。エアコンは使用していないときも上部などからホコリが溜まるため、清掃は暖房シーズンの直前でよいという。また、夏に冷房を使っていて、ホコリっぽさやニオイが気になり清掃業者によるクリーニングを検討している場合、同様の理由からシーズン直前に依頼すればよいそうだ。
では、暖房シーズン直前にどこを掃除すればよいのか。まずは、冷房を使い始める前と同様に、フィルターを掃除するよう勧めている。フィルターが汚れていると室内機で取り込める空気の量が減り、無駄な消費電力が発生するためだ。
フィルターの清掃は以下の手順で行なう。暖房を使い始める前だけでなく、暖房シーズン中は2週間に1回の清掃を行なうよう推奨している。自動おそうじ機能付きエアコンの場合は日常的に手入れする必要はないが、ダストボックスの掃除をし、フィルターの汚れが気になる場合は外して手入れする。
【フィルターの清掃方法】
- フィルターに付着したホコリを掃除機で吸い取る
- 汚れがひどい場合は液体中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗う。ホコリが付着している面の反対側から水を当てると効率よく落とせる
- 軽く水切りして、日陰で乾かす
また、室内機だけでなく、室外機の清掃も必要という。暖房運転では、室外機の背面や側面から空気を吸い込み、空気から熱を奪って正面から吹き出す。空気の流れが滞ると効率よく熱を集められず、消費電力が増加してしまう。室外機の周辺にゴミ箱や鉢植えといった障害物を置かず、背面に落ち葉などが溜まっていれば取り除くとよいようだ。
エアコンを使い始める前に試運転を。最高温度で10分運転
エアコン清掃は暖房を使い始める直前でよいとはいえ、暖房が故障している場合などを考慮し、試運転をしたほうがよいという。試運転の時期について具体的な基準はないものの、「外気温が10℃を下回る、11月の少し肌寒くなったとき」を一つの目安として提案している。
試運転では、エアコンを最高温度にして10分間ほど運転する。その際に、以下の3点を確認し、異常があった場合は、修理や買い替えを検討するとよいそうだ。
【試運転で確認するポイント】
- 異常を示すランプが点滅していないか
- 温風が出ているか
- 異臭や異音がしないか
これからの本格的な暖房シーズン前に、エアコンの掃除と試運転を済ませ、寒い冬を快適に過ごせるよう準備しておきたい。