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自転車通勤が人気でもメンテナンスは「ほとんど・全くしない」が8割超

自転車のメンテナンス(写真はイメージ)

au損害保険は、全国の自転車利用者1,000人を対象に、自転車のメンテナンスに対する意識調査結果を発表した。

警視庁によると、メンテナンス不足による事故は2019年までの5年間で879件起こっているという。コロナ禍もあって、通勤・通学でe-bikeや自転車を使う人が増えているなか、日ごろのメンテナンスに対する意識や、乗車中に故障・不具合を感じた経験について調査を行なった。

乗車前にどのくらいの頻度で点検をしているかを尋ねると、86.9%の人が「ほとんどしない・全くしない」と答えたことが分かった。一方で、「乗車のたびに・数回乗車するたびに」する人はわずか13.1%しかいなかったことも判明した。

8割以上の人が日常点検をしないという

サイクルショップでメンテナンスを行なうかについての質問でも、「年に一度以上している」人はわずか10.7%で、「不定期にしている・していない」と回答した人は89.3%に上ったという。

定期的にサイクルショップで見てもらう人はおよそ10%

さらに、メンテナンスをしないと答えた人に対して、乗車中に故障・不具合を感じた経験を尋ねたところ、81.8%の人が「ある」と回答した。また、そのうち、約5人に1人が事故やヒヤリハットの経験をしたことも明らかになった。

故障・不具合を感じる5人に1人がヒヤリハットの経験が

具体的なヒヤリハットのシーンについては、「タイヤの空気がギリギリで漕いでいたら、少しの段差でパンクして転びそうになった」「ブレーキの効きが悪くなっており、交差点にそのまま出たことがある」「走行中にチェーンが外れ、転倒しそうになった」などの回答が集まったそうだ。

今回の調査では、ほとんどの人が自転車のメンテナンスに対する意識が低いことが分かった。一般社団法人自転車協会は、乗車のたびにチェーンやハンドル、サドルなどに異常がないかチェックし、半年に1回以上はサイクルショップで見てもらうことを勧めている。安心・安全のためにも、ヘルメットの着用だけでなく、日ごろのメンテナンスも自転車協会のチェックリストを参考にしっかりと行なっておきたい。