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心肺停止の66%は自宅で発生。家庭用AEDがフィリップスから

家庭向けAED「ハートスタートHS1 Home」

フィリップス・ジャパンは、家庭向けAED「ハートスタートHS1 Home」の予約販売を、9月9日にAmazon、ダイバーシティメディアにて開始する。ダイバーシティメディアでの月額モデル料金は3,980円を予定している。

アメリカで唯一、医師の処方箋なしでの購入が認められた初のAED「HS1」シリーズの家庭向け製品。自動セルフテストや自動音声ガイダンス機能を備え、緊急時に誰でも簡単に操作できるようにした。重さ1.5kgで持ち運びやすく、本体サイズは21×19×7.2cm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトなため家庭内でも設置しやすい。

持ち運びしやすいコンパクトサイズ

フィリップス・ジャパンによると、心肺機能停止の66%は住宅で発生しているという。心肺停止が起こってからの救命率は、およそ1分ごとに10%ずつ低下。救急車の現場到着時間は全国平均8.7分(消防庁統計)であることから、救急車が到着するまでの迅速な対応が、救命率向上のために求められる。

ハートスタートHS1 Homeは心臓へのダメージを考慮し、低エネルギー(150J)で除細動に必要な電流を流す技術を搭載。小学生以下の子供、ペースメーカー使用者にも対応する。小児用のパッドをオプションで用意。小児用パッドを付けるだけで小児モードに自動で切り替わり、小児/成人モードの誤操作を防ぐ。

電気ショックの実行後、またはショック不要と判断された後にボタンを押すと、心肺蘇生法のコーチング機能が起動。胸骨圧迫と人工呼吸の適切な回数、速度、深さについて音声で案内される。

誰もが操作しやすいように音声ガイダンス機能を備えた

AED(自動体外式除細動器)は、心臓が血液を全身へ送ることができない状態(心室細動)になった際に、電気ショックを与えることで心臓を正常な状態に戻すもの。AEDを使うのは、倒れている人に意識がなく、呼吸をしていない状態であることが確認された場合。また、いつもと様子が異なる呼吸がみられたとき、あるいは判断に迷った場合も心肺停止の可能性が高いと考えてAEDを使用する。操作方法はAEDが音声ガイダンスで指示し、電気ショックが必要かどうかもAEDが判断するので、高度な専門知識が不要。医療従事者ではない一般人も使用できる。

ハートスタートHS1 Homeの本体サイズは、21×19×7.2cm(幅×奥行き×高さ)。バッテリーの交換目安は約4年。重量は1.5kg。医療機器承認番号は21700BZY00426000。