ニュース

見たい星に自動で合わせるスマート天体望遠鏡。スマホ/タブレットへ鮮明に表示

eVscope eQuinox

プラススタイル(+Style)は、ビーラボが販売する超高感度センサーを搭載したスマート望遠鏡「eVscope eQuinox」を、同社の通販サイト「+Style」で7月中旬に発売する。価格は379,800円だが、「eVscope eQuinox 発売記念キャンペーン」として6月25日から7月18日23時59分までの期間、359,800円で予約販売する。

ソニーの高感度CMOSイメージセンサー「IMX224」を搭載し、アプリと連携してスマートフォン画面で天体観測ができるスマート望遠鏡。専門的な知識がなくても、見たい天体に自動で追従して鮮明な画質で観察できるという。位置情報と時間をもとに、おすすめの天体をアプリに表示することもできる。

独自のエンハンストビジョンテクノロジーにより、都市部でも鮮明に星々を表示。ソニーの超高感度センサー「IMX224」で捉えた光を短時間で蓄積させる技術と、独自開発の望遠鏡内蔵算出モジュールの画像処理アルゴリズムの2つの特許技術で構成し、高いクオリティの観測を可能にしたという。センサー設定と画像処理のパラメーターは自動で調整され、ユーザーが自分で設定する必要がないという。

ソフトウェアが天体の正確な位置を認識し、望遠鏡を最適な方向に向ける独自の特許技術「AFD(自動フィールド検出機能)」も搭載。内蔵の座標データベースを参照して望遠鏡の視野に入った星を自動的に認識するとしている。

AFDと加速度センサー、電動マウントの組み合わせにより、正確に焦点を合わせ、ユーザーのスマートフォンに天体の情報を送る。

操作に使用するアプリ「Unistellar」はAndroid/iOS/iPadOS向け。最大10台までWi-Fiの同時接続が可能。

ライブ/ダイレクトビューによってリアルタイム映像を確認できるほか、アプリ内では5,000を超える天体の候補を表示。リアルタイムに観測したい天体を選択することでeVscope eQuinoxが自動で方角を調整し、天体を見つけ出してアプリに表示する。

マニュアル操作が可能な「エキスパートモード」も用意。アプリのジョイスティックを使って方向や露出の変更が可能。本機の操作だけでなく、RAW撮影したデータを本体から転送できる。

4.5インチ口径での高い集光性能を実現。三脚を含めた重量は約9kgで、持ち運びしやすいという。バッテリー駆動時間は12時間。

アプリで観測するため接眼レンズを廃止しスリムなフォルムを実現

本体サイズは約230×650mm(幅×高さ)。光学倍率は最大50倍、デジタル倍率は最大400倍、極限等級は1分間最大16等星。分解能は2アーク秒、ミラー直径は4.5インチ、焦点距離は450mm、センサーモジュールはIMX224、内蔵ストレージは64GB、センサーは3軸加速度センサー、コンパス。Wi-FiはIEEE802.11 b/g/n(2.4GHzのみ)。電動経緯台、三脚、フィードバック付き電動天体追跡手順、セットアップガイドが付属。なお、ACアダプタは付属しない。

本製品は、地球外生命体の発見を目的とした非営利組織「SETI Institute(SETI協会)」とのパートナーシップにより、天体観測キャンペーンに参加できる。

光害の影響が大きい都市部でも鮮明に星々の観察を楽しめる