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オーブントースターに溜まったカスから出火事故も。トレイはこまめに掃除を
2021年6月9日 13:30
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、オーブントースターでの出火事故の事例を紹介。くず受けトレイに溜まったカスや加熱しすぎた食材から出火することで火災の危険がある。オーブントースターを使用するときには、くず受けトレイをこまめに清掃したり、食品の様子を見ながら加熱したりすることを勧めている。
発火してしまった場合には、タイマーを切り、プラグを抜くよう推奨している。逆に、オーブントースターの扉を開けたり水をかけたりしないよう呼びかけている。扉を開けると庫内に空気が入り、火が大きくなってしまう。また、水をかけると扉のガラスが割れる危険性がある。
くず受けトレイのカスから出火。こまめな清掃を
1つ目の事例では、くず受けトレイのカスがヒーターの熱で焦げて発火し、床を焼損した。くず受けトレイには手入れ不足でカスが溜まっていたという。
くず受けトレイに汚れがある状態でオーブントースターを使うと、ヒーターの熱で汚れが過加熱になり、発火の恐れがある。カスだけでなく、油分のある食品を調理した後にはくず受けトレイに油分が落ちている可能性がある。発火を防ぐために、オーブントースターの使用後はこまめに清掃することを呼びかけている。
また、食品調理時にも油分がヒーターに落ちないよう注意する。生の魚や肉、揚げ物は網に直接載せず、アルミホイルや受け皿を使用するよう促している。
過加熱した食品から出火。油分を含む食材や餅に注意
食品を過加熱してしまい発火した事例もある。オーブントースターでぎょうざの皮を焼いていたところ、オーブントースターと周囲を焼損する火災が起きた。ぎょうざの皮を長時間加熱したためヒーターの熱で焦げて出火したとみられる。
食品は加熱しすぎると発火するおそれがあるため、様子をみながら少しずつ加熱することで発火を防げるという。特に、油分を含む食品は過加熱で爆発的に燃える場合があるため注意が必要。チーズや餅などの加熱により形が変わる食品も、変形することで食品がヒーターに接触し、発火する可能性がある。
オーブントースターを使用する際は様子をみながら加熱するとともに、取扱説明書に注意事項があれば必ず順守するよう喚起している。