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パナソニック、電気火災を防ぐコンセント。熱検知でお知らせ&自動遮断

感熱・トラッキングお知らせコンセント

パナソニック ライフソリューションズ社は、電気火災を防ぐ「感熱・トラッキングお知らせコンセント」6品番を5月21日に発売する。価格は10,780円~15,730円。

コンセントやコンセントに差し込むプラグの金属接続部の異常過熱による電気火災を未然に防ぐというコンセント。温度センサーを内蔵し、異常な温度上昇を検知した際に音とランプで通知したうえで、電気を自動遮断する。

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独自のアルゴリズムにより、コンセントとプラグの金属接続部の異常過熱を検知。トラッキング発生時特有の温度変化も検知し、電気火災を防止するという。

15A/20A兼用の製品もラインナップし、リビングやダイニングのように広い部屋で利用するためのエアコンなど、従来よりも多様な家電に対応できるようになった。既設のコンセントから取り替えられるため、埃が溜まりやすく長期間コンセントを差し続ける洗濯機や冷蔵庫、TVのコンセントのリニューアルに適しているという。このほか工場や歴史的建造物、ホテルなどへの設置も想定している。

15A/20A兼用製品もラインナップし、多様な家電に対応
既設コンセントから取り替えられる

電気火災の発火源、1位は「コンセントとプラグ」

同社によると、電気火災の発火源の1位が「コンセントとプラグ」だという。またコンセントとプラグに起因する電気火災の約80%は金属接続部の「異常過熱」と「トラッキング」によるものとしている。

異常過熱は、変形したプラグを使用したりプラグの差し込みが不十分なときに、プラグの栓刃とコンセントの刃受け間の接触抵抗が大きくなり、プラグの表面温度が急上昇する現象。これによりプラグの刃付近の樹脂が燃えやすい状態になり(炭化)、ショートすることで電気火災が起こる。トラッキングはプラグに埃と水が付着し、プラグの栓刃間に微弱な電流が流れたときに、温度の変化を伴いながら表面が炭化する現象。これによりショートすることで電気火災が起こるという。

「コンセントとプラグ」は電気火災の発火源1位
コンセントとプラグに起因する電気火災の約80%は異常過熱とトラッキング