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ダイソン、浮かぶような掃除機「Omni-glide」前後左右に動き、隙間にも
2021年4月7日 12:05
ダイソンは、同社初の全方向駆動コードレススティック掃除機「Dyson Omni-glide(ダイソン オムニグライド)」を4月7日より発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は付属ツール7個で直販限定の「Dyson Omni-glide Complete+(SV19 OF COM)」が69,300円。ツール6個の「Dyson Omni-glide Complete」が64,900円。
ダイソンで最も操作性に優れたコードレスクリーナーと位置付けており、「まるで浮いているように軽快で自由自在な操作性」というサイクロン式のスティック掃除機。ヘッドを前後だけでなく左右含めた全方向へ動かせる「Omnidirectional Fluffy (オム二ディレクショナルフラフィ)」クリーナーヘッドを採用したのが大きな特徴。
また、モーターやサイクロン、クリアビンなど、ダイソンのテクノロジーをスリムで直線的な本体に凝縮。180度フラットに寝かせて、ソファの下など狭い隙間もスムーズに掃除できる。なお、本体を倒せるのは後方のみで、逆方向には倒れない。
スティック時の本体サイズは208×132×1,077mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.9kg。
なお、2つのローラーが回転して浮いた感覚を実現する形は、日本ではバルミューダが2020年11月に発売した「The Cleaner」が知られている。ダイソンによる今回のDyson Omni-glideは、韓国では既に2020年7月から発売され、中国でも展開しているという。
Dyson Omni-glideは、毎分最大105,000回転するDyson Hyperdymiumモーターを搭載。パワフルで変わらない吸引力を実現。5段階にわたりゴミを捕集する設計で、0.3μmの微細な粒子を99.99%捕らえる。加圧ゴムシールで捕集したゴミが空気中に漏れるのを防ぎ、部屋の空気よりもきれいな空気を排出するとしている。
サイクロン部は「Radial Root Cyclone」テクノロジーを搭載。小型に設計された8個のサイクロンが、98,000Gの高い遠心力を生み(上位機V11は14個のサイクロンで79,000G)微細なゴミやほこりも空気から分離する。
新開発のOmnidirectional Fluffyクリーナーヘッドには、360度回転させるための4つのキャスターホイールを配置。床面との抵抗を抑え、全方向へスライドさせながら滑らかに操作できる。また、直径31mmのローラーと、手首を返すだけで方向転換できるネック構造により、低い家具の下にも入りやすくした。
前後に配置された2つのブラシバーは、ギアボックスにより連動。同じ速度で回転するため、押しても引いても大きなゴミから微細なホコリまでを同時に吸い取る。このヘッドと直線的な形状の2つにより、ダイソンのコードレスクリーナーの中で最も優れた操作性を持つという。
運転時間は最長約20分で、強モード時は約5分。付属ツールで、スティック型、布団クリーナー、ハンディ型として使用可能。布団や車内の掃除に適したミニモーターヘッド、テーブルやキッチンカウンターの掃除に使える卓上ツールやコンビネーション隙間ノズルを同梱する。
さらに、直販限定モデルDyson Omni-glide Complete+には、LED隙間ノズルも付属する。
スイッチはトリガーではなくボタン式。常時電源ONで、片手で操作できる。障害物の周りを掃除する際にも簡単に持ち手を左右で変えて使える。
ゴミ捨ては、ボタンを押しながらスリムなクリアビン部分を持って開閉する構造。ワンタッチでゴミを押し出せる。シリコン製のスクレイパーが開閉時に網目状のシュラウドから細かいゴミもそぎ落とし、ゴミやホコリに触れずに捨てられる。フィルターやブラシバーは取り外して水洗いできる。
バッテリーは着脱式。高密度の4セルリチウムイオンバッテリーで、最長20分間動作。1ボタンで別売の予備バッテリーと交換できる。本体とツールを収納しながら常時充電できる自立式のフロアドックも付属する。充電時間は約3.5時間。