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アイリスオーヤマ、AIカメラ事業に参入。「顔キャプチャ」やレジ待ち把握

AIアルゴリズムを搭載したネットワークカメラ

アイリスオーヤマは、AIカメラ事業に新規参入することを発表。AIアルゴリズムを搭載したネットワークカメラ20機種を4月20日に発売する。価格は305,000円~535,000円(税抜)。

AIアルゴリズム搭載ネットワークカメラは、従来の防犯対策だけでなく、顧客属性や店内の混雑状況などを分析できるため、マーケティングにも活用できるという。

「顔キャプチャ/車体番号認識」などの機能を備え、カメラで撮影した映像をもとに、人物の年齢や性別、車の車両番号などを識別可能。

「顔キャプチャ」機能では、認識した人物の年齢や身長といった項目を即時に分類してカウントする。認識項目は、性別、髪型、服装など最大15個まで設定できる。顔認識スピードは0.2秒。

人物の年齢や性別を識別可能

また、あらかじめ設定したエリアへの入退室を感知する「境界認知」機能を搭載。映像データをもとに、売場の動線やオフィスの入退出などを分析することで、マーケティング分析や勤怠管理、製造管理などに役立てられるという。エリア内に人物を検知した際にモニタールームへ通知する、進入禁止エリアの設定も可能。

レジの混雑状況や顧客の滞在場所や時間がサーモグラフで可視化できる「顧客動線ヒートマップ」も用意。レジの前に並んでいる人数を集計し、待ち時間を自動算出できるうえ、混雑する時間帯を把握できるため、無駄のないシフト計画を立てられるとする。

このほか「不審者アラート」機能では、事前に登録した不審者リストと撮影した人物の顔を照合し、アラート条件に一致した場合、モニタールームに警報を鳴らす。

店内の混雑状況を分析
「顧客動線ヒートマップ」で顧客の動向を可視化できる

カメラ本体にAIアルゴリズムを内蔵。必要な分析結果のみをアプリケーションに送信できるため、データ送信量は従来の1/100以下となり、回線への負担を軽減できるという。

レンズは、高解像度・高視野角の4K UltraHDクオリティレンズを搭載。暗視や逆光に対応しており、夜間でも被写体を認識できるとしている。

同時に、セキュリティカメラのスタンダードモデル(AIアルゴリズム非搭載)10機種と、AIアルゴリズム搭載モデル・スタンダードモデルに共通して使用できるビデオレコーダー8機種を発売する。価格は、セキュリティカメラが60,000円~125,000円、ビデオレコーダーが202,500円~395,000円(すべて税抜)。