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パナソニック、ネットワーク構築を容易にする、配線ダクトに直付けできるHD-PLC対応の「PLCプラグ」

 パナソニック ライフソリューションズ社は、電力線を利用してデータ通信を行なう高速PLC技術「HD-PLC」を使い、配線ダクトを敷設するだけで簡単にネットワークを構築できる「ファクトライン20 HD-PLC対応 PLCプラグ(LAN変換)(PoE給電)」を2月1日に発売する。価格は48,000円(税抜)

 合わせて、同プラグ用の「PLCプラグ 器具取付台 DH2645W」を同時発売。価格は3,110円(税抜)。

HD-PLC対応 PLCプラグ「DH2640W」

 「HD-PLC」は電力線を利用してデータ通信を行なう高速PLC技術。同技術を利用すると、LANケーブルの敷設が不要になり、ネットワークを簡単に構築できる。

 今回のPLCプラグは、天井に敷設するレール状の配線器具「配線ダクト」に直付けできるプラグに、「HD-PLC」機能を搭載したもの。

 配線ダクト上の任意の位置に、電気接続と機器固定ができるため、機器の設置や移設工事が簡単なのが特徴。さらにPoE給電機能(IEEE802.3af)を備えることで、LANケーブル一本で通信と電源の供給が可能になる。

 PoE対応機器を設置する上で、配線を少なくすることができるため、店舗や工場におけるレイアウト変更やライン変更が、従来よりも簡単に行なえるとする。また、今後の普及拡大が見込まれるIoT機器の設置を容易にし、かつ移設作業の省力化にも貢献できるという。

ネットワークカメラの接続例

 例えば、店舗にネットワークカメラを設置する場合、PLCプラグと同社製PLCアダプターとを組み合わせることで、売り場エリアや事務所エリア間のネットワーク構築を、省配線かつ省施工で行なえるという。

ネットワーク構築例

 また、従来の天井固定式のネットワークカメラでは、設置位置の変更時に、天井への固定作業やLANケーブルの通線工事が必要で、容易に位置を変更できなかった。

 一方の本機では、ダクト上の任意の位置で電気接続とネットワークカメラ本体の固定が可能になる。カメラなどの取り付け機器の着脱も、PLCプラグのレバー操作だけで行なえるため、省施工かつ短時間での移設作業が実現する。

レバー操作だけで簡単に取り付け位置を変えられる

 さらに同PLCプラグは、PoE給電機能を備えているため、LANケーブル一本で、通信と電源のネットワークカメラへの供給が実現する。

 このPoE給電機能の搭載により、通信機器用のACアダプターの設置などが不要になり、天井に固定する部材も削減できるという。

LANケーブル1本でPoE対応機器への通信、電気配線が完了する