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ブリヂストン、走行中に回生充電する電動アシストクロスバイク「TB1e」
2019年12月11日 15:45
ブリヂストンサイクルは、クロスバイクがもつ走りの楽しさと、デュアルドライブと回生充電機能などを搭載する電動アシストクロスバイク「TB1e(ティービーワンイー)」を2020年2月上旬に発売する。価格は129,800円(税抜)。
本機の開発背景として同社では、現在日本では、自転車を日常使いし、サイクルスポーツの振興で健康社会の実現を目指す取り組みが実施されており、自転車通勤が国民の健康問題解決に寄与すると期待されているという。また、自転車通勤の関心や需要も高まっていることもあり、クロスバイクの走る楽しさと、電動アシスト自転車(軽快車タイプ)のそれぞれの魅力と実用性を兼ね備えたモデルを目指したとしている。
TB1eは、前輪はモーターの力・後輪は人の力が働くデュアルドライブを採用。アシストモードは「エコ」「オート」「パワー」の3種類で、満充電時の航続距離は130km(エコ)・90km(オート)・54km(パワー)となっている。従来品と比較して、航続距離が約40%アップしているという。
そして、最大の特徴は回生充電機能を搭載している点。前輪のモーターにはブレーキアシスト機能が搭載されており、下り坂でペダルの回転を止めたときや、後輪のブレーキ(左ハンドル)をかけた場合に、前輪の回転エネルギーを回収して充電する。なお、バッテリー残量が80%以下の状況にならないと回生充電は行なわれない。そのため充電を80%までしかしない設定もできるという。
実際に都内で試乗してみたが、下り坂でペダルの回転を止めると、アシストスイッチの表示が回生充電モードに変わった。スポーツバイクの場合は前輪のブレーキがメインとなるため、後輪ブレーキでの回生充電は操作しにくい感じがあったが、ゆるやかな下り坂でもすぐに回生充電が始まるので、走行中に充電されるのは「1回の充電で走れる距離」を重視する人には魅力だろう。
また、クロスバイクとしてのスポーティーな走りを実現するために、外装変速7段、アルミフレアフレーム、Vブレーキなどを採用。その一方で、スポーツバイクには標準装備されることの少ないサークルロックやフェンダー、スタンド、オートライトなどのパーツも標準装備し、日常の実用性も確保している。
車体サイズは1,850×575mm(全長×全幅)、サドル高は815~980mm、車体重量は22.3kg。バッテリーはリチウムイオンバッテリー(361Wh)、バッテリー交換の目安・充電回数は700~900回、充電時間は約4時間10分。カラーはE.X ブラック、T.X マットグレー、M.X オーシャンブルー、T.X ネオンライムの4色展開。