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山善、ノルウェーブランドのオイルヒーターなど4機種と、"制菌加工"電気毛布
2019年9月20日 18:25
山善は、日本への本格参入が初となるノルウェーメーカー「mill(ミル)」の暖房製品4機種と、小林製薬とコラボレーションした制菌加工の電気毛布4機種を発売した。価格はオープンプライス。
millの暖房器具
millは、2012年に創業したノルウェーのヒーターメーカー。デザインを含めノルウェーで設計し、機能性とデザイン性を同時に兼ね備えている点が特徴だという。今回、山善と総代理店契約を締結し、オイルヒーターを含む4製品が発売された。
いずれも5~35℃でのデジタル温度設定が行なえ、電源ON/OFFはボタン2つで操作。2つともONになっていないと作動しない。このほか転倒時の自動オフ機能や、オーバーヒート抑制機能を搭載する。
オイルヒーター2製品
オイルヒーターは、2製品。1,200Wで7枚パネルの「オイルヒーター YAB-H1200TIM」、1,000Wで5枚パネルの「オイルヒーター YAB-H1000TIM」で、どちらも外側がパネルで覆われており、熱源に直接触れずに済む安全性と、パネルを拭くだけのお手入れ性を備える。いずれも3段階で電力切り替えが可能。
明け方の冷え込みに対応するというおやすみタイマーを備える。これは設定すると、2時間後に電源がオフとなり、4時間後に電源オンし、さらに2時間後に電源がオフになるというもの。また、24時間で設定できるオン/オフタイマーを搭載。
「オイルヒーター YAB-H1200TIM」は、本体サイズが265×355×660mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約10.3kg。暖房切り替えが500/700/1,200Wの3段階。暖房目安は木造が~6畳、コンクリートが~8畳。市場想定価格は37,000円前後(税込)。
「オイルヒーター YAB-H1000TIM」は、本体サイズが265×280×660mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約8.3kg。暖房切り替えが400/600/1,000Wの3段階。暖房目安は木造が~4畳、コンクリートが~6畳。市場想定価格は30,000円前後(税込)。
コンベクションヒーターとパネルヒーター
1,000Wの「コンベクションヒーター YSG-1000LED」は、本体下部にラジエターヒーターを、上部にファンを搭載する。暖房目安は、木造が~4畳、コンクリートが~6畳。24時間で設定できるオフタイマーを搭載する。本体サイズは、210×620×385mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約5.1kg。市場想定価格は27,000円前後(税込)。
1,000Wの「パネルヒーター YMILL-1000ATIM」は、暖房目安は木造が~4畳、コンクリートが~6畳。24時間で設定できるオン/オフタイマーを搭載する。本体サイズは、650×210×435mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約4.7kg。市場想定価格は27,000円前後(税込)。
制菌加工の電気毛布、4機種
発表された電気毛布は、小林製薬と共同開発した「KOBA-GUARD」で制菌加工を施した生地を採用。「KOBA-GUARD」は、原子力潜水艦という閉ざされた環境内でカビなどの増殖を抑制するための技術を活用して開発されたという。汗臭の原因となる黄色ブドウ球菌や、部屋干し臭の原因となるモラクセラ菌などに効果があるという。
従来の抗菌加工が"細菌が増えにくい"ものであるのに対し、制菌加工は"細菌が増えない"とし、同社では"抗菌防臭基準よりも厳しい基準を満たす"ものだとしている。また制菌加工は、30回程度の洗濯でも落ちないことを確認済みだという。
電気毛布は、いずれも丸洗いが可能で、ポリエステル製で肌触りの良いフランネル素材を採用する。
「洗えるどこでもカーペット YKC-180F」は、裏側全面にドット状の滑り止めを施したカーペット。本体サイズは180×80cm(長さ×幅)で、おひとり様のごろ寝や、ソファ掛けなどにちょうど良いという。消費電力は75W。市場想定価格は8,000円前後(税込)。
「洗える電気敷パッド YKP-200F」は、四隅に布団やマットレスに固定するゴムを備える。本体サイズは200×100cm(長さ×幅)。消費電力は75W。市場想定価格は9,500円前後(税込)。
「敷フランネル電気毛布 YKS-F30」は、布団やベッドの中央に置いて利用する。本体サイズは140×80cm(長さ×幅)。消費電力は50W。市場想定価格は8,500円前後(税込)。
「掛敷フランネル電気毛布 YKK-F40」は、本体サイズは188×130cm(長さ×幅)。消費電力は75W。市場想定価格は10,000円前後(税込)。
「洗える電気敷パッド」以外の製品は、リモコンに室温センサーを備えており、明け方などに室温が低下すると設定温度を自動的にアップし、より強力に暖める機能を搭載する。
家庭電気事業の売上は900億円
同社が製品発表会を開催するのは、今回が初。開催にあたっては、同社 家庭機器事業部 事業部長の中山 尚律氏が登壇し、同社の歴史や現状を説明した。
同社は、1947年に大阪で機械工具商として設立された専門商社。1970年代には、創業者である山本 猛夫氏をモデルにした「どてらい男」がドラマ放映されたという。現在の同社は、工場生産設備などを取り扱う「生産財」と、家電や家具、住宅設備などを取り扱う「消費財」の2部門から構成されているという。
家庭電気事業部は、家電や家具、レジャー用品などを取り扱っており、年間売上高は900億円弱。そのうち200億はeビジネス事業が占めており、eビジネス事業部売上のほとんどは同社が運営する「くらしのeショップ」によるという。