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アルミフィンとヒーターで"オイルヒーターの穏やかな暖かさ"を実現、コロナのオイルレスヒーター「ノイルヒート」

 コロナは、オイルヒーターの穏やかな暖かさを実現する、オイルレスヒーター「ノイルヒート」を、9月下旬に発売する。10畳までに対応する出力1,500Wの「DHS-1519」、8畳までに対応する同1,200Wの「DHS-1219」の2機種で、店頭予想価格は順に、80,000円前後、70,000円前後(ともに税抜)。

オイルレスヒーター「ノイルヒート DHS-1519」(写真左)、「同 DHS-1219」(写真右)

 オイルヒーターには「空気が汚れない」「静か」「風がない」「安全性」といったメリットがあるが、同時に「電気代が高い」「暖まりが遅い」「本体が重い」といったデメリットもある。これらメリットを損なわずに、デメリットを解消した商品を目指して開発されたのが本機。オイルヒーターのデメリットを解消しながらも、「速暖性」「移動がラク」「簡単に使える」といった、新たなメリットを付加したという。

 本体は、スーツケースのような箱型をしており、内部には10枚のアルミフィンにシーズヒーターを内蔵した「FIXAL HEATER(フィクサルヒーター)」を3段ないし2段搭載する。ヒーターで、アルミフィンを温めることで周囲の空気を加熱し、オイルヒーターのような穏やかな暖かさを実現。また加熱したアルミフィンで空気を直接暖めるため、オイルヒーターと比べ即暖性に優れるとしている。

10枚のアルミフィンにシーズヒーターを内蔵した「FIXAL HEATER(フィクサルヒーター)」

 「FIXAL HEATER」は、1,500Wモデルで3基、1,200Wモデルで2基を搭載。本体サイズはいずれのモデルも共通なため、1,200Wモデルでは、最上段が中空になっているという。またいずれも、最下段のアルミフィンと中段のアルミフィンは、羽が互い違いになるように配置されている。

 羽を互い違いに配置すると、最下段のフィンで温まった空気が上昇したとき、中段の加熱されたフィンに当たり、空気の加熱が促進されるのだという。ただし、中段のフィンと最上段のフィンは同じ位置に配置される。これは、空気が加熱しすぎを防ぎ、本体上部に触れても熱くない状態を保つためだという。外装の表面温度は、1,500Wモデルが約60℃、1,200Wモデルが約54℃。

 アルミフィンとヒーターは、同社のアルミダイキャスト技術を駆使することで、隙間なく密着させ、熱効率をアップさせているという。またフィンの素材にアルミを用いたことで、本体の軽さを実現。キャスターも搭載し、別の部屋への移動なども手軽に行なえるという。

最下段と中段のアルミフィンは互い違いに配置。1,200Wモデルは、最上段が中空構造となっているという
アルミダイキャスト技術によりヒーターとフィンを密着させ、効率良く部屋を暖めるという

 操作パネルは「1ボタン1操作」とし、誰でも手軽に使える、日本製ならではの操作性を目指したという。また、24時間単位で自由にオンオフを設定しておける「プログラムタイマー」は、3パターンまで利用可能。平日/休日など、3種類までの生活リズムに対応する。チャイルドロックも搭載。付属のリモコンは、操作に迷わないよう、本体の操作パネルを模したレイアウトを採用する。

 節電に関しては、「ecoモード」を搭載。予め設定しておけば、室温が設定温度に達すると、自動で消費電力を約25%、カタログ値で6,700円/年カットするという。

操作パネルは1ボタン1操作で、誰でも手軽に使える操作性を目指した
本体の操作パネルを模してレイアウトされたリモコン

 本体を箱型にすることで、お手入れをしやすくし、指を挟む心配などもないという。上部は、凹凸の少ないメッシュ構造を採用し、手やモノが入りにくい。背面には、コードフックとリモコンホルダーを搭載する。

背面には、コードフックとリモコンホルダーを搭載

 安全装置としては、チャイルドロック、転倒OFFスイッチ、過熱防止装置、トラッキング火災を予防できるセンサープラグを搭載する。

 いずれも、本体サイズは621×270×469mm(幅×奥行き×高さ)、最小消費電力が300W、待機時消費電力は0.6W。電源コード長は2.5m。リモコンが付属する。1,500Wモデルは、重量が約11.3kg、本体カラーはグレイスブラック。1,200Wモデルは、重量が9.7kg、本体カラーはホワイトシルバー。

新スローガンの発表と、藤本 美貴さんのトークショーも

 製品の発表会には、同社 代表取締役社長の小林 一芳氏が登壇。同社の新しいスローガンである「つぎの快適をつくろう。」を披露した。

コロナ 代表取締役社長の小林 一芳氏
同社の新スローガン「つぎの快適をつくろう。」が披露された

 1937年(昭和12年)に創業した同社は、国内生産にこだわりながら、暖房機器、空調家電機器、住設機器の製造販売を行なってきた。日本初の「加圧式石油コンロ」を1952年に、日本初の「加圧式石油ストーブ」を1955年に、世界初のCO2ヒートポンプ給湯機「エコキュート」を発売。2017年には創業80年を迎えた。

 新スローガン公表の背景として小林氏は「ストーブの接触機会が減少し顧客接点が減少したことや、物質的に豊かになり商品での差別化が困難になったなどの課題がありました。そこで、これまでの商品や機能での訴求から、ユーザーの暮らしの中で心地よさや心の満足といったワンランク上の価値を提供することを目指していきます」と語った。

1937年創業の同社は、2017年に創業80年を迎えた
今後は、ユーザーへ心地よさや心の満足といったワンランク上の価値を提供していくという

 最後に、タレントの藤本 美貴さんとのトークショーも開催。藤本さんは、自宅での暖房の困りごととして「冬の朝、部屋が暖まるまでに時間がかかることですね。部屋が寒いと、小学生になる上の子が朝の準備をなかなかしたがらないんです」とした。ノイルヒートが、すぐに部屋が暖まるうえ、移動もできる軽さを備えているという説明を聞き「早速、この冬から使ってみます」と大きな期待を寄せていた。

ノイルヒートなら、冬に部屋がすぐ暖まると聞き、大きな期待を寄せていた藤本 美貴さん