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フジ医療器、AIで一人ひとりの体型に合ったマッサージを可能にしたマッサージチェア

 フジ医療器は、ユーザーの体の負荷状態などの情報に合わせてリアルタイムに力加減や動作の緩急、圧力を自動調節する「CYBER-RELAX マッサージチェア AS-2000」を発売した。価格はオープンプライス。実勢価格は528,000円前後(税抜)。

CYBER-RELAX マッサージチェア「AS-2000」

 ユーザーの体型や状態に合わせたマッサージを可能にする、「5D-AI メカ」と「AIダブルセンシング」を搭載したマッサージチェア。

 「5D-AI メカ」は、ユーザーの体の負荷状態などから得られる情報に合わせて、リアルタイムに力加減や動作の緩急、圧力を自動調節する。また「AI ダブルセンシング」は、背筋ラインと肩の高さを自動検知。「AI ダブルセンシング」が検知した体形情報と「5D-AI メカ」から得られるユーザー情報を、AIが組み合わせてマッサージに反映するという。

 また新たに高精度のブラシレスモーターを採用し、マッサージ中のローラーなどを、より人の手に近い動きにできるとする。

 これらの新技術を搭載したことで、人の手の上下・左右・前後の立体的な動き、人の手の滑らかさや繊細さ、全身を使った圧力の掛け方などを、従来モデル以上に、人によるマッサージに近づけたという。

開発において重視されたマッサージの5要素
「5D-AI メカ」の制御構造
新開発の3つのモーターを採用したことで、人の手のような動きや圧の掛け方を再現
もみ玉の動き出しは遅く、徐々に早くし、徐々に停まるという手の動きを再現

 マッサージのコースは、23種の自動コースのほか部位集中技を12種、計35種類を用意。従来モデルにはないコースとしては、就寝前にゆったりとしたストレッチとマッサージを行なう「ナイトヒーリングコース(30分)」と、短時間で全身を集中的にもみほぐす「クイックコース(7分)」がある。また、マッサージ効果を高める4種類の全身ストレッチコースや、フットストレッチなどを搭載した。

「ナイトヒーリング」や「クイックコース」など様々なコースを用意
自動コースのほか、多彩な揉み技を可能にした

 そのほか、上半身にはヒーターを内蔵した背パッドを採用した「即熱マルチヒーター」や、冷えやすい足先を温める「足裏ヒーター」も搭載。

 操作パネル部には、4.3インチの液晶タッチパネルを採用。さらに5言語に対応する、音声ガイド機能を備える。

上半身を温める「即熱マルチヒーター」と「足裏ヒーター」を搭載
エアーバッグで足首と甲を固定してから、専用ローラーが足裏全体をマッサージする「足裏つかみ指圧」

 リクライニングしていない時の本体サイズは約760×1,380×1,250mm(幅×奥行き×高さ)。背もたれ部のリクライニング角度は、約110〜157度。重さは約78kg。電源はAC100V。定格消費電力は115W。医療機器認証番号を取得済み。

4.3インチの液晶タッチパネルを採用した操作パネル

 発表会では短い時間ではあったが、実際にマッサージチェアを体験できた。

 まずは背すじライン(8点)と方の位置を検知してから、マッサージが始まった。筆者は「肩甲骨筋指圧」や「肩甲骨ライン」のマッサージを体験。

 新たなブラシレスモーターを搭載したことで実現したという、ゆったりと動きつつも力強く揉んでくれるローラーの動きが心地よかった。また、前モデルから引き続き継承された「足裏ローラー」により、自身でケアするのが難しい部位を寝ながら行なってくれ、特に効果を実感できた。

 10分程度の短いマッサージ体験だったが、説明員の方と話をしていなければ眠っていただろうほどの心地よさを感じた。

「即熱マルチヒーター」と「足裏ヒーター」をONにすると、全身をじんわりと温めてくれる
背すじラインを検知し、体形に合わせた正確なマッサージが可能
もみ玉の強さなどを細かく設定できる