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マインツ、リモコン操作で置き場所を選ばない卓上IHクッキングヒーター

 マインツは、職人の手磨きステンレスが映える、業界最薄38mmのIHクッキングヒーター「HOT TRIVET(ホットトリベット)」を2018年秋に発売すると発表した。価格は、白を基調に木目をあしらった「White×Woodモデル MA-003W」が35,000円、黒を基調にステンレスをあしらった「Black×Stainlessモデル MA-004B」が50,000円(ともに税抜)。

HOT TRIVET「White×Woodモデル MA-003W」
HOT TRIVET「Black×Stainlessモデル MA-004B」

 マインツは、ツインバードの子会社であり、高付加価値製品を中心としたプレミアムブランド。今回発表された「HOT TRIVET」は、2016年6月発売の360度全方位にヘッドが回る扇風機「PIROUETTE(ピルエット)」に続く、第2弾製品となる。

 IHクッキングヒーターとして、業界初となる特徴は2点。1点目は、業界初のワイヤレスリモートコントローラを採用したこと。一般的なIHクッキングヒーターや卓上コンロでは、コンセントの位置とコントロールスイッチの場所が固定されるため、設置場所や向きが制限されてしまう。

 コントローラーをワイヤレス化することで、自由な場所に設置でき、本体の置き場所や向きを開放したとしている。背の低い円筒形のコントローラーは、赤外線で本体と通信し、上部をクルクルと回すことで出力調整を、長押しすることで電源OFFを行なえる。現在は開発中とのことだが、コントローラーは本体から約1.5m程度離して利用可能にする予定だという。赤外線の送受信部は、本体/コントローラーともに、120度ごと3箇所ずつ搭載している。

コントローラー。下部には、赤外線の送受信部がある
操作すると、上部が円形に光る

 2点目の特徴は、本体の薄さ。業界初となる厚さ38mmは、卓上で存在を主張しすぎない。製品名にもある「TRIVET」は、鍋敷きの意味。ル・クルーゼやストウブなど、手持ちのお気に入りのお鍋を卓上で囲むときに、気軽にサッと使えるイメージを製品名に込めているという。IHクッキングヒーターというと卓上調理を連想するが、鍋料理などの保温にも手軽に使ってほしいとした。内部的には、コンデンサの位置や、直列回路の並列化などを施して、薄型化を実現したという。

 本機は、スマホの普及により、Instagram等のSNS映えが流行するなか、コミュニケーション手段としてビジュアルが重視されている点に着目。一方で、人と人とが集まることの価値も向上していることした。これらを併せ、SNS映えしつつも、人が集まる楽しさを損なわないことを目指して、「食卓・集う・囲む」をテーマに開発されたという。

長テーブルの中央に並んだHOT TRIVET。薄さが際立つ

 また食卓に馴染むデザイン性を目指し、White×Woodは本体周囲に木目調、コードに布巻きのブラウンカラーを、Black×Stainlessは本体周囲にステンレス、コードに布巻きのワインレッドを採用した。ステンレス部は、燕三条の職人が1つずつ磨いたものだという。真上から見たときに、周囲の木目やステンレスがわずかに見えるデザインにすることで、食卓のアクセントとなるよう工夫したとしている。

 本体の出力は5段階で、約150~1,200Wで調整可能。電源ON機能を本体にのみ搭載し、ワイヤレスコントローラーには電源OFF機能のみを搭載することで、誤って電源が入ることを防止。またマグネットアダプタを採用し、万が一コードを引っかけても外れることで安全性を確保している。そのほか、切り忘れ防止機能、異常温度上昇防止機能、小物検知機能、鍋なし検知機能を搭載する。

 本体サイズは280×38mm(直径×高さ)で、重量は約2.5kg。定格消費電力は1,200W。

White×Woodの本体周囲は、木目調。2つ並んだボタンは、左が電源ON/OFF、右が出力調整
Black×Stainlessの本体周囲は、ステンレス。出力状態を表示するLEDは、2箇所
White×Woodのマグネットアダプタ。フェノール樹脂を覆うシリコンカバーは、製品では取り外し不可。コードはブラウン
Black×Stainlessのマグネットアダプタ。コードはワインレッド