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キングジム、目が疲れにくい電子ペーパー採用で折りたたみキーボード式「ポメラ」
2018年5月15日 17:52
バックライトなしでも見やすい電子ペーパーディスプレイ
テキスト入力に特化したデジタルメモ。観音開きの折りたたみキーボードを採用し、文庫本と同等のサイズで持ち運べる点が特徴。キーボードの開閉と連動して、格納されているキーフットが自動的に出てきて接地面が固定されるため、安定したタイピングを可能としている。キーピッチは、横17mm、縦15.5mmと、コンパクトボディながらノートパソコン並みの打ち心地を実現したという。
新モデルでは、シリーズで初めてE Ink社の6インチ電子ペーパーディスプレイを採用。紙の印刷と同じ顔料を使用しており、くっきりと文字を表示する。バックライトなしでも文字が見やすく、長時間の作業も快適にできるという。解像度はSVGA(800×600ドット)。
乾電池駆動でユーザーニーズを反映、ポメラ初の電子ペーパーディスプレイ
キングジム 商品開発部・東山 慎司氏は、新モデルについて次のように語った。
「DM30の特徴は、ポメラで初めて電子ペーパーディスプレイを採用した点です。E Ink社の電子ペーパーは、まるで紙に印刷したようなくっきりとした表示ができ、目が疲れにくく、長時間使いやすいというメリットがあり、ポメラとの相性が良いと判断し搭載しました」
また、2016年に発売したハイスペックモデル「DM200」の充電式に対し、DM30では乾電池式を採用。単三形乾電池2本で駆動し、電池寿命は約20時間。
「ユーザーに調査したところ、電池を入れ替えればすぐに使えるという乾電池タイプも好評なことがわかりました。やはりポメラには乾電池式も必要だと思い、再びラインナップとして加えました」(東山氏)
日本語入力は、ポメラのために開発された専用ATOK「ATOK for pomera」を採用。日本語変換をスムーズにできるほか、補助辞書の数を大幅にアップし、53種類から選択できるようになった。キーボード配列は、JIS配列キーボード。
また、ハイスペックモデルのDM200で好評の「アウトライン」機能を搭載。見出し一覧と本文の編集画面を分けて表示でき、見出し単位での位置の入れ替えが可能で、章立てのある文章作成にも便利としている。
ポメラで作成したテキストデータは、microUSBやSDカードを使ってパソコンへ転送可能。無線LAN機能付きSDカード「FrashAir」を使えば、FlashAirに保存したテキストデータを直接専用アプリで読み込むこともできる。テキストデータはQRコード変換可能で、専用アプリで読み取ることでスマホへのデータ転送も簡単にできる。なお、本体に無線LANやBluetooth機能は搭載されていない。
本体サイズは、使用時が約286×131mm(幅×奥行き)で、折りたたみ時が約156×126×33mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約450g。本体メモリは8GB。対応記録メディアは、SDカード(最大容量2GB)、SDHCカード(最大容量32GB)。インターフェイスは、USB2.0。カラーはダークシルバー。専用ケースも同時に発売し、価格は4,000円(税抜)。