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キングジム、無線LAN搭載でパソコンやスマホとの連携を強化したポメラ
2016年10月4日 17:35
キングジムは、ストレートタイプのキーボードを備えたデジタルメモ「ポメラ DM200」を10月21日に発売する。価格は49,800円(税抜)。
外出先などで手軽にテキスト入力できるデジタルメモ。ポメラシリーズで初めて無線LANを搭載した点が特徴。作成した文章をメールで送信でき、iPhoneやMacに標準搭載されているメモアプリと同期できる「ポメラSync」機能を搭載。ポメラとパソコン、スマホの双方向で文章編集しやすくした(メール受信は不可)。
無線LAN搭載により、Evernoteなどのクラウドストレージにテキストデータをアップしたり、プリンターと直接つなげて出力したりもできる。
前モデル「DM100」との主な違いは、7インチのワイド画面を採用した点。ディスプレイ面積が約40%拡大したことで、文字の視認性が向上し、文章の編集がしやすくなったとする。
これまで乾電池だったバッテリーについては、リチウムイオンバッテリーを採用。約18時間の連続駆動を実現している。同時にモバイルバッテリーからの充電も可能になった。なお、無線LANは、アップロードやポメラSync機能の使用時のみオンになり、それ以外では自動的にオフとなる仕様。これによりバッテリーの消耗を最小限に抑える。
長期間使った場合に心配なのが、バッテリーの交換。同社によれば内蔵バッテリーの交換は可能だが、修理対応となるという。現時点でのバッテリー交換の料金は未定。発売日までには決めるという。
テキスト入力のしやすさは歴代モデルを継承。「ATOK」を新採用し、誤変換を低減
2008年11月に初代機の「DM10」を発売以来、ポメラシリーズの累計販売台数は30万台を突破したという。同社によれば、こうしたコアなファンを獲得できたのは、電源を入れるとすぐに起動できることに加え、テキスト入力のしやすさを徹底的に追及してきたからだとする。
最新モデル「DM200」も、ボディ剛性を高めたことで、よりテキスト入力しやすくしたという。キーピッチは現行モデル「DM100」と同様の17mm。キーストロークは1.2mmと、打ちごたえのある打鍵感を実現している。
ソフトウェア面では、ポメラ専用の新「ATOK for pomera[Professional]」を搭載。パソコン版ATOKと同等の日本語変換エンジンを採用。入力支援処理などを充実させ、誤変換が削減できるため、スピーディに入力できるとする。また、語彙数も従来機比で約3倍。
ユーザー辞書は、約2万の単語を登録可能。自動学習された単語も含めて編集できる。パソコン版ATOKとの互換性も備え、ポメラ版とパソコン版に登録された単語を、インポートまたはエクスポート可能だ。
理工学や人文科学、法律経済など17種類の補助辞書を備えるほか、表現モードを切り替えると話し言葉や方言なども変換できる。
その他の主な仕様
本体サイズは約263×120×18mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約580g。7インチのTFT液晶ディスプレイは、1,024×600ドットで、バックライトを搭載する。本体内蔵のメモリーは128MB。SDHCメモリーカードに対応し、最大32GBまで増量できる。
IEEE802.11b/g/n (2.4GHz帯)の無線LANに対応するほか、Bluetooth 4.0+EDRにも対応し、iOSやAndroid OS端末などの外付けキーボードとしても活用可能。
USB2.0(microBタイプ)端子を用意。パソコンと接続させたり、充電ポートとして使える。
搭載辞書は、「角川類語新辞典.S」、「明鏡国語辞典 MX」、「ジーニアス英和辞典 MX」、「ジーニアス和英辞典 MX」。