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「食洗機」が意外と使われてない!? 2,000人に聞いた「所有率」と「使用率」

 働く女性に欠かせない家事の時短ですが、「時短家電」の1つが食洗機ですね。今回は、食器洗いをしている女性2,000人に聞いた、食洗機の所有と利用状況、住宅事情についての調査をご紹介します。家庭用の食洗機が日本で発売されて60年。今、時短家電といて改めて注目されている食洗機は、女性の勤労状況以上に住宅事情によってその利用率が大きく異なることが分かりました。

 通販会社の千趣会が運営する「ベルメゾン生活スタイル研究所」が、家事として食器洗いをしている20~60代の女性会員2,230人へ「食器洗い機(食洗機)について」のアンケート調査を行ないました。まず「食洗機の所有と使用」について尋ねたところ、「自宅に食洗機があり使っている」と回答した人は26.2%、「自宅に食洗機があるが使っていない」という人は8.9%となり、全体の3割以上が食洗機を所有しているものの、そのうち4人に1人は使っていないことが分かりました。

「食洗機がある」人のうち、4人に1人は「使っていない」

 前問で「自宅に食洗機があるが使っていない」と回答した199人へ理由を聞くと、最も多かったのは「時間が掛かる、手洗いしたほうが早い(63.8%)」で、続いて「少量で食洗機を使うと効率が悪い(41.2%)」、「汚れ落ちに不安がある(32.7%)」という結果になりました。

食洗機があるが使っていない理由は「時間」と「効率」

 次に、食洗機の所有状況を「住宅事情」で分けて見てみると、「一戸建て」「集合住宅」どちらも「持ち家住宅」と回答した人の4割以上が食洗機を所有しているのに対し、「賃貸住宅」と回答した人の所有率は1割に届きませんでした。
食洗機を導入するのは、家を購入のタイミングやその前後と言えそうです。

持ち家住宅での食洗機所有率は4割超、賃貸は1割未満

 自宅にある「食洗機の設置時期と使用状況」について聞くと、「入居前から設置されてた」という人の65.6%が食洗機を使っていたのに対し、「後から購入(設置)した」という人の使用率は83%で、入居前に設置されていた人を上回りました。入居前から食洗機が設置されていた人は、「必要に迫られず使わないまま」という割合が高いのかもしれません。

「入居前から食洗機が設置されていた」人の使用率は低め

 また、「今後の食洗機導入意向」を尋ねると、全体で「とてももちたいと思う(6.1%)」と「わりともちたいと思う(13.8%)」を合わせても19.9%で2割に届きませんでした。ただし、「フルタイム勤務(22.8%)」の人は、「パートタイム勤務(18.1%)」の人や「専業主婦(19.7%)」よりも導入意向が高く、家事の手間をなるべく時短したい傾向が強いことがうかがえます。

食洗機の導入意向は「フルタイム勤務」の人がやや高め

 食洗機を所有しているかどうかは、持ち家か賃貸かの「住宅種別」で分かれるようです。また、フルタイムで働く人は家事を時短したいと考える傾向があり、食洗機も「時短家電」として利用意向が高くなりました。食洗機を所有しているのに使っていない人が理由に挙げた「汚れ落ちの不安」については、研磨剤が含まれている食洗機用洗剤もあるからか、想像以上の洗い上がりに満足しているという人も多いので、自宅に食洗機があっても汚れ落ちに不安を感じて使っていない人は洗剤の種類を吟味して試してはいかがでしょうか。