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エレクトロラックス、17年ぶりのロボット掃除機を発表。3D認識でコード類も巻き込まずに掃除
2018年1月17日 15:50
エレクトロラックスは、床上のコード類を巻き込まずに掃除できるロボット掃除機「PUREi9(ピュア・アイ・ナイン)」を、3月2日に発売する。価格は13万円前後。
カメラと2方向のレーザーにより、部屋全体を3Dで認識する「3Dビジョンテクノロジー」を採用したロボット掃除機。360度回転しながら掃除するため、部屋全体を把握でき、同じ場所を往復せず効率のいい掃除を実現するという。
また、床上の障害物や階段までの距離も正確に計算でき、障害物の周りをキレイに掃除し、コード類も巻き込まずに運転する。家具を傷つけず、階段からの落下も防止するほか、段差は2.2cmまで乗り越えられる。これにより、掃除前に床上にあるものを片付ける必要がなく、ロボット掃除機は事前の準備が面倒というユーザーの不満を解消したという。
同社は、2001年に日本で初めてロボット掃除機「トリロバイト」を発売。PUREi9は17年ぶりの新製品となり、これまでユーザーが抱えていたロボット掃除機に対する不満を解消したモデルとしている。
エレクトロラックス・ジャパン 代表取締役社長 長岡 慶一氏は、PUREi9について次のように語った。
「エレクトロラックスでは、2001年に初代ロボット掃除機を発売しましたが、当時はまだコンピュータが賢くなく、やるべき仕事に対して機能が追いつきませんでした。なぜ17年ぶりにロボット掃除機市場に参入するのかというと、感情的には一度失敗しているから意地を見せたいという理由が挙げられますが、実利的には2つの課題を解決できたからです。1つは自動充電機能を搭載できたこと、そして2つめは掃除機にとって欠かせない掃除の基本性能を高められたことです」
フローリングやカーペットを見分けてかしこく掃除
掃除性能では、前面から吸引口までが短い「フロントクリーニング構造」を採用。前面から吸引口までの幅は約3cmで、さらにロールブラシは20.5cmとビッグサイズで、どんなゴミでも逃さずに吸引するという。また、三角形構造の「トライアングル・トリニティ・シェイプ」と独立したサイドブラシにより、部屋の届きづらいコーナーまで強力に吸い取るという。
運転モードは「オート/スポット」を用意。オートモードでは、「フローリング/カーペット/壁際・家具周辺」を自動判別し、本体の走行スピードやブラシの回転スピードを最適な状態に調整して運転してくれる。なお、カーペットを掃除する際は、毛足の長さが2.3cmを超えると障害物と判断して回避する。
無線LAN機能を搭載し、外出先からスマホアプリで操作可能。運転モードの変更や曜日ごとの運転スケジュールを設定できる。
自動充電機能では、充電が必要になると自動で充電台に戻り、急速充電(2時間で90%充電)を開始する。運転時間に関係なく、部屋全体がキレイになるまで掃除する掃除再開システムも備える。
手入れ面にも配慮し、ダストカップは700mlと大容量を実現。ブラシとフィルターは水洗いでき、簡単に手入れできるとしている。
本体サイズは、325×280×85mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.5kg。ダストボックス容量は700ml。運転時間は、通常モードで約40分、ECOモードで約60分。充電時間は約3時間。