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日立、ディープラーニングの開発・提供を進めるPreferred Networksに出資。AI技術の活用に向け協創を開始

 日立製作所は、ディープラーニングをはじめとするAI技術の活用における協創を目指し、株式会社Preferred Networks(取締役社長:西川 徹/以下、PFN)に出資することを発表した。出資金額は約5億円で、日立は11月30日付けでPFNが第三者割当増資により発行する株式を引き受けた。

 日立製作所では、社会課題の解決をめざし、これまで蓄積してきたOT(Operational Technology)とITを融合させた社会イノベーション事業に注力。社会イノベーション事業においてAIやロボティクスなど最先端の技術の積極的な活用を進めている。

 一方、PFNは創業当初から機械学習や深層学習の研究開発に取り組み、クラウド・ネットワークデバイス・エッジデバイスが分散協調的にデータ処理を行なう「エッジヘビーコンピューティング」の実現に向け、分散コンピューティングやネットワーキング技術を開発。オープンソースの深層学習フレームワーク「Chainer」を開発・提供し、イノベーションを牽引するとともに、さまざまなリーディングカンパニーと協業し、実世界での先端技術の活用を推進してる。

 日立とPFNは、今回の出資を通じ、両社が培ってきた強みを融合し、さらなるイノベーションの実現に向けた協創の検討を開始。エッジコンピューティングへのAI技術の適用や既存システムのインテリジェント化、次世代制御システムの実現など、Society5.0の実現に向け、AI技術の活用をめざしていくという。