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暖気は足元、冷気は天井に! ガンダムエアコン「ノクリアX」の気流コントロールが優秀すぎ
2017年3月10日 17:56
見た目のメカメカしさから、「ガンダムエアコン」と呼ばれることもある、富士通ゼネラルの「ノクリアX」。左右に備えられたサイドファン「デュアルブラスター」と、中央のメイン送風口が生み出す「ハイブリッド気流」を特徴としており、細かな気流コントロールで快適な空間を作り出すという。
このデュアルブラスターが、快適な空間を作り出すために重要な機構となっている。今回、デュアルブラスターがあることによる気流の違いなどを体感する機会を得たので、その様子をレポートしていきたい。
冷房が苦手な女性も心地よくすごせる「涼感ソフトモード」
ノクリアXの特徴は、中央の送風口とは別に、サイドファン「デュアルブラスター」を備えている点。温度の違う2種類の風「ハイブリッド気流」を吹き出せ、冬は足元から温かく、夏はムラなく涼しくでき、部屋中に心地よさを届けるという。
冷房時は、中央の送風口からは部屋をすばやく冷やす冷風を天井方向へ吹き出し、サイドファンからは室温気流を人がいる空間へ吹き出す。やさしい気流で身体が包み込まれるため、冷やしすぎずに体感温度を下げられる。冷気も撹拌され、温度ムラを軽減して部屋を快適にするという。
その後、設定温度に達すると、「涼感ソフトモード」もしくは「涼感アップモード」で運転し、快適な空間を維持する。
「涼感ソフトモード」は、2017年モデルから新たに搭載された機能で、冷房が苦手な女性などに適しているという。設定温度到達後は、水平に向けたサイドファンの気流が、風が弱まったことで落ちやすくなった冷気を持ち上げて遠くに届ける。エアコン付近にいても冷えすぎないやさしい涼感を得られ、エアコンから離れた人でも涼しく感じられるという。
涼感アップモードは、設定温度到達後も風を身体に当てて、より涼しく感じるモード。購入時は涼感ソフトモードに設定されているが、リモコンで簡単に切り替えられる。
サイドファンあり/なしの効果を実感!
今回は、新機能の「涼感ソフトモード」の実演をしてもらった。スモークとレーザーを備えたボックスの中で、サイドファンを動かした涼感ソフトモードと、サイドファンを稼働しない冷房運転を比較。
サイドファンを動かしていない状態では、ボックス内の中央にある赤いライトあたりまで冷気が落ちていた。一方、サイドファンを動かした「涼感ソフトモード」は、冷気が天井に沿うように吹き出していて、落ちてくる様子はいっこうにない。サイドファンが冷気を持ち上げているのが、視覚的に確認できた。
涼感ソフトモードは風に少しゆらぎを出しているのも特徴。これは、人間は無風よりも少し風がある状態のほうが心地よさを感じるためだという。
なお、2017年モデルのラインナップは、容量2.2kW～8.0kWの全8機種。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24万円～38万円前後(税抜)。
上昇しやすい暖気を床面に押し広げて足元ポカポカ!
暖房時もサイドファンがしっかり役割を果たす。中央の送風口から“暖房気流”を吹き出し、サイドファンから温度の低い“室温気流”を吹き出す。これは、暖気は上昇しやすく天井にこもりがちという弱点を解消するため。
暖房気流よりも温度の低い室温気流を、本体の両サイドから吹き出すことで、上昇しやすい暖房気流を上から押さえて床面に広げ、足元をしっかり温められるという。サイドファンの気流は、暖気を効果的に循環させるため、エアコンの真下から離れたところまで、部屋中に暖かさを届けることができる。
実際に、ノクリアXの気流を体感。数メートル離れた位置に座っていても、足元がポカポカしているのを感じられた。体感スペースにはサーモグラフィーカメラが用意されており、床面はもっとも温度の高い状態の白色になっていた。温度計も32℃を示している。
足元の温かさは、体感スペースに入ってすぐに感じられ、わっ温かい! と思わず口にしてしまうほどだった。自宅のエアコンはマンションに元々備えられていたもので、どんなに下向きに送風しても暖気は頭上でしか感じられず、足元はいつも冷たい。ノクリアXの暖房運転を体感してからというもの、うちにあったらなぁ……としばしば考えている(笑)。
担当者によると、最近は人の体温に合わせて風の吹き分けができるエアコンなどもあるが、ノクリアXは家族全員が快適に感じることにこだわっているという。「特に子供などはリビングを動き回ることが多いです。特定の場所を快適にするよりも、部屋全体の心地よさを目指しています」とコメントしている。
