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クラウドファンディング家電〜世界のどこにいても場所がわかる、コインサイズのGPSトラッカー

「クラウドファンディング」とは、製品開発などのプロジェクトを達成させるための資金を“多くの人たち(Crowd)”から集めて“資金調達(Funding)”するという意味。そんなクラウドファンディングで資金調達中の家電開発プロジェクトを紹介する。

 Bluetoothを使った位置を把握するための小型タグは、様々な製品がリリースされ続けている。だが、Bluetooth方式の場合は、連携させたスマートフォンから10〜30m以上離れると、場所が把握できなくなる。そんな中、世界のどこにいても場所が分かるというGPSトラッカー「Ping」が、クラウドファンディングで話題となっている。

GPSトラッカー「Ping」

 Pingの本体は、34×34mm(幅×奥行き)のコインサイズ。それでいてバッテリー寿命は最大3カ月で、充電が可能。BluetoothとGPS+GLONASSに対応。HSPA/GSM、3Gなどのモジュールを内蔵し、日本を含む世界157カ国で利用できるという。

 子どもや高齢者、ペット、自転車、スーツケースやバッグ、ドローンなどに着けておけば、いつでもスマートフォンから、それらの“在る”場所が地図上で表示される。

家族や自転車、ペットなど複数のPingを同時に使える。アプリを起動させれば、それぞれの場所が、すぐにわかる

 また、Pingのボタンを一回押せば、連携されたスマートフォンに居場所を知らせることができる。さらに2回連続で押せば、SOSが通知されるとする。

 例えば、子どもにPingを持たせ、親のスマートフォンと連携させておけば、いつでも子どもの居場所をチェックできる。外出する際にはPingのボタンを押すようにさせれば、親のスマートフォンに通知が届いて安心だという。さらに、Pingのボタンを2回連続で押せば、SOS通知が発信される。

Pingを1回押すと、連携スマートフォンに居場所が通知される

 本体サイズは34×34×12mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約28g。搭載バッテリーは300mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、1度の充電で最大3カ月使える。10mの防水性能を備える。iOSとAndroid OSに対応。

内部構造

 現在はアメリカ、カナダ、メキシコでサービスを開始予定。クラウドファンディングプラットフォームのINDIEGOGOで、先行予約販売が行なわれている。価格は1台99ドル(約1万1200円)。利用料は1年間無料で、2年目からは年間36ドルでサービスを持続して使える。また、世界で使えるようにするには、さらに年間10ドルが必要になる。

 商品は今年7月に発送予定。日本への発送にも対応している。