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三菱、“煮込み加熱”で一切混ぜずにおいしいカレーが作れるIHクッキングヒーター

複数のインバーターで、他社にはない細やかで多彩な加熱を実現

 三菱電機は、IHクッキングヒーターの新モデル「びっくリングIH PT316H」シリーズをを2月1日より発売する。プレート幅の異なる2機種が用意され、75cmワイドトップの「CS-PT316HNWSR」の希望小売価格は425,000円(税抜)で、60cmトップの「CS-PT316HNSR」は405,000円(税抜)。

「びっくリングIH」75cmワイドトップの「CS-PT316HNWSR」

 加熱エリアを分割して、部分的な加熱や対流加熱が可能な「びっくリングコイルP」を搭載した高機能タイプのIHクッキングヒーター。一般的なIHクッキングヒーターでは、IHの加熱を制御するインバーターを1つのみ搭載しているが、三菱電機では、複数のインバーターを制御できるIPMという部品を搭載し、3つのインバーターを使用しているため、他社にはない独自の多彩な加熱を実現している点が特徴。

加熱エリアを分割して、部分的な加熱や対流加熱が可能な「びっくリングコイルP」を採用
複数のインバーターを制御できるIPMという部品を搭載。3つのインバーターを使用することで、他社にはない多彩な加熱を実現する

 特徴の1つが従来調理の課題であった焦げ付きや吹きこぼれ、焼きムラを解消したこと。独自の煮込み加熱では、5段階の火加減で煮込み料理全般を自動でおいしく調理できるという。

麺を茹でるときによく起こる吹きこぼれも自動で感知、吹きこぼれる寸前に火加減が調整され、放っておいても一切吹きこぼれることがない

 新モデルでは従来3段階だった煮込み料理の火加減を5段階に変更。火加減によって加熱方法も変えており、火加減1、2弱では、3方向の交互対流を採用。煮豆などデリケートな食材も煮崩れすることなくふっくらと仕上げるという。火加減2以上では外向きの対流と内向きの対流を交互に繰り返す内外交互対流を採用。食材にまんべんなく旨味が染みこむという。

対流するように加熱する「煮込み加熱」は5段階の火加減を用意。火加減に応じて加熱方法も変えている

 なお、通常の加熱の火力は16段階で調整可能。火力調整はダイヤルで操作できる。

 また、びっくリングIHでは、鍋底のサイズに合わせて加熱部が変化する「ぴったり加熱」も可能。鍋底30cmの大鍋から、小さい鍋まで対応し、鍋底がかぶらない場所は加熱しないので、省エネにも繋がるという。

鍋の中を全くかき回すことなく、おいしいカレーが完成

 会場ではカレー調理の実演を行なった。一般的にカレーを作る時は、じゃがいもやカレールーなどがくっついてしまわないように、適度に鍋の中をかき回す必要があるが、実演では、一切鍋の中をかき回すことなく、カレーを調理。カレールーも細かく割らずそのままの状態で調理した。

会場での調理実演。カレーのルーを小さく割ることなく、大きいまま鍋に入れる
そのままフタをして10分間加熱

 内外交互対流加熱を行なっていない鍋の場合、カレールーが溶けることなくどろりと残っていたのに対し、内外交互対流加熱をしたカレーはルーがしっかり溶けていた。鍋の中をかき回す必要がないので、じゃがいもなど、中の野菜が煮崩れしないというのも利点だ。

内外交互対流加熱で調理した鍋の場合、一切かき混ぜていないのにカレールーはきれいに溶けていた
一方、普通の加熱をした鍋はカレールーがドロリと残っていた

熱風循環加熱式のグリルで、様々な調理に対応

 グリル部は、熱風循環加熱式を採用。熱風が庫内を循環するので、油で揚げない揚げ物調理やパン、ローストビーフなど様々な調理に対応する。

大型のグリル部では付属の「グリルディッシュバリエ」を使ってパンを焼くこともできる
油で揚げない揚げ物も調理可能
スイッチを押すと、中のライトが点灯する
調理中の様子を外から確認できる

 ラインナップとして、ぴったり加熱機能を省略した「T316H」シリーズ(380,000~400,000円)、対流煮込み加熱、ぴったり加熱を省略した「T316V」シリーズ(315,000~335,000円)も発売する。

小世帯向けの新モデルも

 今回の発表会では、4月21日に発売する小世帯向けの「シンプルIH」シリーズも紹介された。2口タイプのIHで、価格は定格30Aの「CS-G217DXR」が188,000円(税抜)、20Aの「CS-G217DR」が168,000円(税抜)。

定格30Aの「CS-G217DXR」。本体カラーはホワイト
定格20Aの「CS-G217DR」。本体カラーはブラック

 よく使う機能のみを搭載したエントリーモデル。操作部を全て天面とし、シンプルな表示とした。グリル部は省略し、お手入れのしやすいフラットなトッププレートを採用した。

 「CS-G217DXR」には、グリル料理ができる「IH専用プレート」を付属。焼き魚や蒸し野菜の調理が可能。

グリル部は省略されており、引出収納部となっている
CS-G217DXRにはIH専用プレートが付属。蒸し野菜などの調理が可能