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中華の鉄人がIHクッキングヒーターの「大火力」を活かした中華料理のコツを伝授

 日本電機工業会(JEMA)は、「IH」の文字にちなんで、11月1日を「IHクッキングヒーターの日」と発表。安全で清潔、便利なIHクッキングヒーターの啓発活動を実施していくとした。

 そもそもIHクッキングヒーターとは、磁力発生コイルに電流を流すことで発生するジュール熱を利用した調理器具のこと。鍋自体をヒーターのように発熱させるため、熱効率と火力が高い点が特徴。また、火を使わないことや輻射熱が少なく安全、燃焼ガスを発生しないため室内の空気をクリーンに保てるという。

IHクッキングヒーターの仕組み
IHは輻射熱が少なく、熱気も抑えられるので快適に料理できる
周囲が熱くならないため、調理器の上に食材や調味料などを置いておけるのもIHクッキングヒーターのメリット

 発表会では、中華の鉄人として話題の四川飯店グループ総料理長・菰田欣也氏が調理を実演。家庭用のIHクッキングヒーターの大火力を活かした、美味しい「黒醋古老肉」「ゆで豚チャーシュー炒飯」「搾菜肉炒麵」が作れるレシピを発表した。

四川飯店グループ総料理長の菰田欣也氏

 菰田氏によれば、IHクッキングヒーターは鍋底全体を均一に温めてくれるため、炒飯であればフライパンを使うのが良いという。中華鍋を使うのは、ガスコンロの場合は熱源が円状になっているため。

 また、フライパンを振って調理するのは、プロの調理器では火力が強く、焦げやすいからだという。IHクッキングヒーターも、火力は充分に強いので、炒める際には混ぜ続けておくことが必要とのこと。

ゆで豚チャーシュー炒飯
黒醋古老肉(鎮江醋を使った魅惑のスブタ)
榨菜肉炒麵(ザーサイとひき肉の炒めヤキソバ)

ゆで豚チャーシュー炒飯

 菰田氏が実演した料理のうち、特に炒飯については、その作り方を記しておく。

 材料は、ゆで豚チャーシュー/150g、漬け野菜/80g、ご飯(温かいもの)/400g、卵/2個、青ネギ。

 調味料は、塩/胡椒/顆粒鶏がらスープ(小さじ1/2)/漬けダレ(大さじ1)を混ぜたもの、さらに醤油(小さじ1/3)

フライパンが温まっていることを確認
2人分を作る際は、フライパンに油大さじ1を入れて、卵2個を入れる
続けて温かいご飯を加えて炒める
パラパラになってきたら、7〜8mmにカットしたチャーシューを加えて炒める
細かく切った漬け野菜と青ネギを加えて炒める
フライパンの底に当たるように醤油を入れて、香り付けして出来上がり
完成

実演会場に並んだ各社のIHクッキングヒーター

 実演会場には各社のIHクッキングヒーターが並んだ。

さんまを約10分で焼き上げる

 パナソニックの「200V IHクッキングヒータービルトインタイプWシリーズ」は、「お急ぎコース」を新搭載。さんま1〜2尾であれば約10分、5尾なら約12分で焼き上げる。

パナソニック「200V IHクッキングヒータービルトインタイプWシリーズ」
モード選択で難しい火加減を自動で調整

 日立アプライアンスは「火加減マイスターシリーズ」を展示。IHヒーター部に、光・温度センサーが温度を見張り、設定した温度をキープする「適温調理」機能を搭載。「卵焼き」や「揚げ物」モードが用意され、火加減の難しい料理も簡単に調理できる。

日立の「火加減マイスターシリーズ」
鍋底のエリアごとに細やかな温度調整が可能

 三菱電機は「びっくリングIH」を展示した。搭載される「びっくリングコイルP」は、分割エリアごとの制御が可能。煮込む/ゆでる/焼くの、各メニューに適した過熱を実現する。

三菱電機「びっくリングIHシリーズ」
100Vコンセント使用で気軽にIHに変えられる

 アイリスオーヤマは、100Vのコンセントに差し込むだけで使える「2口IHコンロ IHK-W1-B」を展示。ビルトインではないため、ガスコンロからIHへと、気軽に変更できるのが特徴。

アイリスオーヤマ「IHK-W1-B」