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シャープ、頭皮にプラズマクラスターを直接届けて頭皮ケアもできるドライヤー
2016年10月20日 16:27
シャープは、新開発の「かっさアタッチメント」を搭載したヘアドライヤー「プラズマクラスター スカルプエステ IB-GX9K」を、10月27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は25,000円前後(税抜)。
頭皮ケアもできるヘアドライヤー。皮膚を心地よい強さで刺激する美容法「かっさ」からヒントを得て、「かっさアタッチメント」を新たに採用した点が特徴。人の手をモチーフにした形状で、通常のヘアドライ後に約5分間、気になる部分にすべらせるようにしてマッサージする。髪をかき分けて頭皮に直接プラズマクラスターイオンを届けられ、頭皮の環境を快適に保てるという。
アタッチメント装着時は、吹き出し口のセンサーが反応し、温風温度が約50℃の「SCALP」モードか、冷風の「COLD」モードしか選択できない仕組みとしている。最も温度の高い「HOT(約115℃)」モードは選択できず、頭皮に直接温風を当てても熱くなりすぎないという。
プラズマクラスターで頭皮のうるおいを保ち、皮脂バランスを整える
プラズマクラスターは、プラスとマイナスのイオンにより、髪やブラシの静電気を抑制し、ダメージを軽減できるという。また、イオンは水分子に囲まれており、肌や髪に水分子コートを形成することで、髪の保湿効果もあるとしている。
シャープ 健康・環境システム事業本部 空調・PCI事業部 冨田 昌志氏は、新モデルについて以下のように語った。
「シャープでは、これまでもプラズマクラスターを放出するヘアドライヤーを展開してきており、さまざまな美髪への取り組みを行なってきました。その中で、豊かな髪を保つには頭皮も重要ではないかと思い、今回は髪の毛だけでなく頭皮にも着目し、頭皮ケア用のアタッチメントを搭載しました」
プラズマクラスターの頭皮への効果としては、プラズマクラスターイオンを取り囲む水分子が頭皮の角質層に浸透し、うるおいを保つとともに余分な皮脂を抑制して皮脂バランスを整え、頭皮環境を快適に保つという。また、頭皮を洗浄することでふけ・かゆみを抑制する。
程よく頭皮をつかむ弾力の「かっさアタッチメント」
新搭載の「かっさアタッチメント」は、素材の弾力性などマッサージ効果にもこだわったという。程よく頭皮をつかむ弾力で、プロのヘッドスパリストからアドバイスを受け、頭皮を生え際から頭頂部に向けてすり流すように心地よくマッサージする。髪の毛をかき分けて使用することで、高濃度プラズマクラスターイオンを効率よく頭皮に届ける。
同社の試験によると、12週間使用後の被験者の頭皮は、毛穴周りの余分な皮脂が除かれており、バランスのよい状態になったという。また、被験者(使用者)の主観評価では、“頭皮のにおいが気にならなくなった”、“根元がふんわりして髪のボリューム感がアップした”などの声が挙がったとしている。
ヘアドライヤーのターゲットは、従来では女性がメインだったが、新モデルでは頭皮に着目したことから、男性もターゲット層としている。本体カラーはブラックで、男性にも手に取りやすいカラーにしたという。
アマツバメの翼を応用し、すばやく乾かす「速乾エアロフォルム」
温風モードは、「HOT(約115℃)/WARM(約75℃)/SCALP(約50℃)」を用意。このほか、冷風を出すCOLDボタンを備える。
新モデルでは新たに、温風と冷風を交互に出す「ビューティモード」を搭載。キューティクルを引き締めて、ツヤのある髪へ導くという。ボタンが独立しているため、ワンタッチで切り替えられる。
風量は、「SET/DRY/TURBO」の3段階で調節可能。TURBO・HOT使用時の風量は約1.7m3/分。
美髪だけでなく速乾性にもこだわっており、高速飛行を誇る“アマツバメ”の翼を応用した独自の速乾構造「速乾エアロフォルム」を採用。空気抵抗を抑えたファンと、ファンの回転で生じた渦状の流れをまっすぐ勢いのある風に整える「整流ロングノズル」を組み合わせている。
大量の「高速ダイナミック風」が髪の根元まで届き、表面温度が低く乾燥時間も短縮できるため、髪が受ける熱ダメージを抑えるという。
本体サイズは、84×243×209mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約595g。消費電力は1,200W。かっさアタッチメント、セット用ノズル、ユニット清掃ブラシが付属する。コード長は約1.7m。
なお、先日同社が発表した、プラズマクラスターの育毛効果との関係については、「先日の育毛効果の実証は、プラズマクラスター技術の発表ということで、今回の製品に関連付けてはいない」(冨田氏)と話す。
育毛効果のあるドライヤーの製品化について記者から質問があがると、「非常にニーズが高いので、技術を応用していきたい」とコメントした。
ポイントは下から引き上げるようにマッサージ
会場では、トータルビューティーサロン「uka」ヘッドセラピスト 塩澤 直子氏も登壇。スカルプエステ IB-GX9Kを使った実演が行なわれた。
塩澤氏は、スカルプエステについて、「頭皮ケア製品はさまざま出ていますが、ドライヤーと一体になった製品はあまりないので驚きました。実際に使ってみると、温風を当てながら頭皮をマッサージできて、とても気持ち良かったです」
また、かっさアタッチメントを使った頭皮ケアのポイントとして、「頭は顔の皮とつながっているので、後頭部や側頭部をマッサージするときは、下から上に引き上げるように使うのがオススメです」と話した。
かっさアタッチメント非搭載の「IB-GP9」と、ブラシ付きドライヤー「ヘアスタイラー」
このほか、かっさアタッチメントを省略した「プラズマクラスター ドライヤー IB-GP9」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は20,000円前後(税抜)。
IB-GX9Kと形状は似ているが、IB-GP9にはかっさアタッチメント装着時の温度制御機能が非搭載のため、互換性はないという。このほか、ビューティーモードなどの機能は共通している。本体カラーは、レッド系、パープル系、グリーン系、ゴールド系の4色を用意。
また、ブラシ付きドライヤーとして、「プラズマクラスター ヘアスタイラー IB-CB56」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は19,000円前後(税抜)。