パナソニック、肌を絞って深剃りする新「ラムダッシュ」を披露

~アメリカ・ドイツ・アジアなど海外展開も


 パナソニックは、同社の美容家電ブランド「Panasonic Beauty(パナソニック・ビューティー)」の新製品発表会を、3月31日、東京・六本木にて開催。5月1日に発売する電気シェーバー「ラムダッシュ ES-LA」シリーズを披露した。ラインナップは以下の表の通り。

品番ES-LA92ES-LA82ES-LA72ES-LA52
店頭予想価格45,000円前後40,000円前後35,000円前後28,000円前後
絞り出しソニック
密着トレースヘッド
電池リチウムイオン充電池
充電時間約1時間 1日1回3分の使用で約14日間使用可能
充電残量表示残量10段階表示/液晶画面付き残量5段階表示/充電表示・完了ランプ付
洗浄充電器-
本体サイズ68×55×164mm(幅×奥行き×高さ)
本体重量約200g
本体カラーシルバー調
付属品 ※ソフトケース・洗浄剤1個ポーチ・洗浄剤1個ポーチ
※オイル・掃除用ブラシは全タイプに付属する

 

最上位モデルの「ES-LA92」ES-LA82

 

ES-LA72エントリーモデルの「ES-LA52」には、洗浄充電器は同梱されない

 ラムダッシュは4枚の外刃を備えることで、深剃りと肌へのやさしさの両立を狙ったシェーバーシリーズ。ES-LAでは、シェーバーのヘッド内部の振動発生機構でヘッドを縦方向に微振動させることで、肌の下に潜んだヒゲを絞り出して深剃りできる点が特徴。またヘッドに、左右方向に加えて前後の動きを加えた「密着トレースヘッド」を採用し、アゴ下でも4枚の外刃が密着しやすくなり、シェーバーを肌に押しつけなくてもスムーズなシェービングができるようになった。

 このほか、1分間のヘッドの振動速度は、従来シリーズに引き続き「世界最高速」となる約14,000回。濃いヒゲも素早く剃り上げられるという。

  ES-LAシリーズと従来機種でのシェービングと比較すると、鼻下のヒゲを約26μm、アゴヒゲを60μm、アゴ下のヒゲを53μmほど長くカットできるという。同社によれば、約26~60μmは約2~4時間のヒゲの伸びに相当する数字とのこと。また、カット後の毛先が肌の下に潜るため、滑らかで美しい剃り跡にする効果もあるという。

ラムダッシュの特徴は外刃の4枚刃。深剃りはもちろん、肌の接触圧を分散してやさしいシェービングも実現できるという新機能の「絞り出しソニック」。シェーバーヘッドを微振動することで、肌の奥のヒゲを絞り出し、深剃りする効果があるというこちらも新機能の「密着トレースヘッド」。前後左右にヘッドが動き、外刃が密着しやすくなる


電源をONにしたところ。使用直後は本体のモニターが点灯する「密着トレースヘッド」を手で動かしたところ。左右約20度、前後約25度に動く

従来機種でシェービングした場合と比べて、鼻下のヒゲを約26μm、アゴ下のヒゲを約60μm長くカットできるという記者も新ラムダッシュでシェービングしてみた。写真上が使用前、下が使用後だが、ヒゲの青々とした色がなくなり、ツルっとし仕上がっているヘッドのカバーを外したところ。内刃は二枚刃

 今回のES-LAシリーズは海外展開でも発売し、5月にドイツ、6月に台湾、7月にアメリカ、8月には中国・韓国の順で展開される。また、従来は日本と中国、アジアのみで展開していた“ラムダッシュ”のブランドを、欧米地域でも統一して使用し、ラムダッシュのグローバルブランド化を進めるという。パナソニック電工 執行役員 電器事業本部 ビューティ・ライフ事業部 事業部長 長崎 春樹氏は「世界の主要市場で一気に導入を図ることで、世界に通用するラムダッシュを目指す」とした。

5月から順次ドイツ/台湾/アメリカ//韓国/中国で展開されるパナソニック電工 執行役員 電器事業本部 ビューティ・ライフ事業部 事業部長 長崎 春樹氏

新CMキャラクターを務める松岡修造さん。以前からラムダッシュの愛用者ということで、製品を手に使い心地の良さを熱弁
 発表会には、ラムダッシュの新イメージキャラクターを務める元テニスプレーヤーの松岡修造が登場。松岡さんは以前からラムダッシュの愛用者とのことで「CMキャラクターは“自分がやったら絶対合うのに”と前から思っていました」と、念願のオファーであったことを明らかにした。

 ES-LAについては、特に「密着トレースヘッド」機能が気に入った模様。「ヘッドの動きが全然変わった。アゴを剃るときは輪郭線があるためカットしにくいが、タテにもヨコにも動いてくれるので、当たる面がすごい広い。テニスでも『スイートスポット』(ラケット表面のボールが当たる部分)という言葉がありますが、これが広ければ広いほど当たりやすい。それと同じような感覚があります。肌のヒリヒリもありませんし、かえってツルツルします。はっきり言って剃れますよ」と、新製品の仕上がりに太鼓判を押した。

「シェーバーは使って実感してみないと分からない」という持論を持つ松岡さんの言葉を受け、会場からラムダッシュの体験者を募集。体験者の使用する姿を見て「剃り方には相当間違いがありますね」と“ラムダッシュ通”ならではの手厳しいコメントドライヤー「ナノケア」のイメージキャラクターを務める仲間由起恵さんにもシェーバーを持たせて「すごい振動がきません? 自動的に動いていくような感覚がラムダッシュにはあります!」と力説する松岡さん。しかし、仲間さんは「今まであまり持ったことがないので……」と困り顔松岡さんはドライヤー「ナノケア」の愛用者でもあり、ナショナルブランド時代から使っているとのことで「(ナノケアに関しては)仲間さんより知っています」と豪語


パナソニックウェルネスマーケティング本部の 高瀬豊本部長
 パナソニックでは、2008年10月より理美容家電部門の製品を、男性/女性向けを問わず「パナソニック・ビューティー」ブランドとして展開している。今回発表されたシェーバーも同シリーズの商品として発売される。パナソニックウェルネスマーケティング本部の 高瀬豊本部長よれば、パナソニックビューティーの中では特にラムダッシュと美容器具「ナイトスチーマー EH-SA40」が好調であるという。ラムダッシュは1月でシリーズ累計売上の50万台を突破し、また「ナイトスチーマー」は発売から5カ月で12万台弱を販売しているとのこと。

 高瀬氏はパナソニックビューティーについて「美への関心を抱く世代は幅広くなっており、今後もこの傾向が加速する。そうしたニーズに応えられる、幅広い商品ラインナップを用意しているのはパナソニックだけ」と、世代を超えたラインナップの広さを強調。さらに「こうした商品を支えているのが、私たちが“ブラックボックス技術”と呼んでいるパナソニックの独自技術。ナイトスチーマーのナノイー技術や、シェーバーのリニアモーター技術など、今後も新たな価値提案につなげていきたい」と、技術力に対しても自信を見せた。


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(本誌:正藤 慶一)

2009年4月1日 00:00