長期レビュー

日立「焼き蒸し調理 ヘルシーシェフ MRO-JV300」 その3

~優れたオーブンとグリルでワンランク上の味に【オーブン・グリル編】
by 藤山 哲人

 
「長期レビュー」は1つの製品についてじっくりと使用し、1カ月にわたってお届けする記事です。(編集部)



日立アプライアンスのオーブンレンジ「焼き蒸し調理 ヘルシーシェフ MRO-JV300」

 日立アプライアンスのオーブンレンジ「焼き蒸し調理 ヘルシーシェフ MRO-JV300」の長期レビューをお届けしている。第1回目では、なぜ日立のヘルシーシェフが我が家の電子レンジとしてふさわしいのか? ヘルシーシェフならではの蒸し焼き調理で作る餃子についても紹介した。

 第2回目では、日立独自のトリプル重量センサーによって、適切な火加減を調整する電子レンジ機能についてを紹介。食品の量に見合った食器を使って加熱するなどのポイントや、他社の赤外線センサー方式に比べて優れている点や、劣っている点なども説明した。

 第3回目の今回は、電子レンジに次いでよく使うオーブンやグリル機能について、さまざまな料理を作り試食し、他の調理機器で作った場合との比較をしてみよう。

 結論から言うと、焼きソバやハンバーグはレンジのグリル機能の方が断然美味しく、魚の苦手なヒトはレンジで焼くと血合いの臭さなどが抜けるという特徴がある。

1回目は→コチラ
2回目は→コチラ

200℃の予熱がたった5分! ECOシャッターでガスオーブンなみ

 オーブン機能で驚かされたのが予熱の早さだ。日立のヘルシーシェフは200℃の予熱がたった5分でできてしまう。これはガスオーブン並の早さだ。

2段オーブンで最高設定温度の300℃にセットして予熱したときの庫内温度(天井から1cm部分)。ドアを30秒開けただけで急激に60℃も温度が下がっている。予熱したら手早くトレイをセットするべきだろう

 以前に使ってたレンジは壊れてしまったので時間を比較することはできないが、200℃の予熱には10分以上かかっていた。これだけ短時間で予熱できると、タイミングが求められるケーキ作りなどの調理が楽になる(泡立てた生地を即オーブンに入れないと、うまく膨らまない)。生地を泡立てていて「うわっ! 予熱忘れてた! 」なんてことがあっても安心だ。

 それどころか自動メニューのスポンジケーキは、予熱なしでも焼けるからスゴイ。また以前のレンジでは、予熱に時間がかかるとあって早めから予熱スタートしてしまうと、生地作りの間中、予熱完了を知らせる電子音がピーピー鳴ってうるさいなんてこともあったが、ヘルシーシェフならそれもない。

 ヘルシーシェフの予熱時間を短くしてくれているのが、独自の「ECOシャッター」と「ダブル光速ヒーター」と呼ばれる機能だ。

 オーブンレンジには、庫内を換気するための排気口を備えているが、ECOシャッターは予熱中に排気口のシャッターを一時的に閉じ、庫内の熱を逃がさないというもの。単純ながら、目からウロコのアイディアで効果は絶大だ。

予熱中はシャッターを閉じて内部の熱を逃がさないようにすることで、素早く予熱するだけでなく、省エネ性も高い

 またダブル光速ヒーターは、庫内奥の上下にヒーターを設置して、庫内を均一により早く加熱するといもの。

 ヘルシーシェフは、放熱用の空間としてレンジ上部10cmだけ空ければよく、左右と背面は家具に密着させてもOKな構造になっている。逆に言うと左右と背面には断熱材が入っていて、熱を庫内から逃がさないということだ。

 こうしてECOシャッターとダブル光速ヒーター、そして断熱効果により予熱が早いだけでなく、レンジの側面などから逃げて(ロスして)いた熱を極力減らしているので、省エネ性能も兼ね備えているのだ。

庫内奥の上下に設置されているダブル光速ヒーター。「高速」と「光速」とかけているだけで、とくに光速のものはない。あえて言うなら赤外線が光速だ。日立のカタログより抜粋本体左右と背面は壁に密着させても構わない。これは断熱がしっかりしているためで、庫内の熱を逃がさず省エネ性も高めているということ(マニュアルより抜粋)

パンを作って2段オーブンの性能をチェック!

 まずは各工程でレンジが活躍するパンを作って、性能をチェックしてみた。チェックする項目は、レンジでの1/2次発酵と2段オーブンでパンが均一に焼けるかどうかだ。仕上がりチェックなどは、パン屋で働く奥さんをオブザーバとして迎えた。

 材料をこね合わせ生地を作ったら、まず1次発酵工程だ。生地をビニール袋に入れ、スチームレンジ30Wで12分発酵させてみたところ、いい感じに発酵できているようだ。パン屋のプロの奥さんから見ても「いいセン行っている」とのことだ。以前掲載したホームベーカリーでもそうだったが、奥さんの評価はプロから見たものなのでかなり辛口(笑)。「いいセン」というのは、合格と考えてもいいだろう。

生地をビニールに入れて1次発酵させる発酵は「スチームレンジ」の「発酵30W」で12分間

 発酵させた生地をパン1個分に分けて、子どもが大好きなパン作りの醍醐味である成型だ。成型を終えたら、トレイに乗せて2次発酵は「スチームオーブン発酵」で40℃のまま30分待つ。2次発酵は金属のトレイで発酵させるため、レンジでの発酵ができないのでスチームレンジ発酵が使えないため、スチームオーブン発酵にする。

さすがパン屋の奥さん! 両手で2個同時にこねるというワザを見せてくれた。が! 子どもからは、2つもやってズルーイ! とブーイング金属のトレイに乗せて2次発酵。今度はレンジでなくスチームオーブン発酵を使う2次発酵を終えると、ほぼ完成形の大きさまで膨らむ。って、このソーセージのパン、店で見たことあるヤツじゃん(笑)

 最後は焼き工程だ。手動の2段オーブンで180℃(予熱あり)にセットして待つこと5分で予熱完了。奥さん曰く「この予熱は早いねー」と好評価だ。焼き上がりは15分にセットした。

パンの自動メニューもあるが、ここでは手動のオーブンを使ってテストした。予熱ありの2段オーブンにセット180℃で時間は15分。「家庭用のオーブンはクセがあるからなぁ」というプロみたいなセリフを吐きつつ、店で焼くのと同じ15分にセット焼き上がり! うはっスッゲーうまそう! 最近のレンジはトレイを引っ掛けて取り出すハンドルが付いていないので、仕事用の軍手を持ってきた(笑)

 焼きあがったパンを見ると、かなり美味しそう。さっそく試食してみると、外側は香ばしく中はフワフワもちもちの仕上がりとなった。奥さんに「このパンはお店でも売れるでしょうか?」と聞いたところ、「形は別として食感や味は、売っても問題なしレベル」ということだ。

ウチでもメロンパンが作れるのかっ! すげーよ奥さん! あんたプロ!外は香ばしく、中はフワフワで弾力のあるパンのできあがりメロンパンは、かりかり、ふもふもの食感で、子どもは大喜び

 ただ素人目にも分かるのがメロンパンの一部がすこしコゲ気味の点だ。これについて奥さんは「あー、メロンパンの外側のクッキー生地は、火が通るのが早いから、本当は一緒に焼いちゃダメなんだよ」と。うぉーいっ! プロのクセにウチでパンを作るときは適当かよ! ということで、庫内の温度が均一になっているかどうかは、今回テストができなかったので再テストだ。

 リベンジの再テストでは、庫内温度も測ってみた。オーブンの温度差は、左右によりも奥側と手前側に差ができやすく、パン屋で使うデカイ業務用のオーブンでは焼き上がりの半分の時間が経過したところで、トレイの向きを変えて焼きあがりを均一にするという。しかしヘルシーシェフの庫内の温度は、手前から奥まで均一になっているようだ。

写真では左側(庫内奥)が223℃を示しているが、これはテスターの調整を行っていないためと判明。テスターを替えて量ってみると、他と同じ172℃となった左は庫内奥、右は庫内手前の温度。差は誤差レベルの3℃だ。設定温度は180℃になっているが、170~180℃程度の間で温度調節をしてるようだ
上段のパン。奥が庫内奥で、手前が庫内手前に置いたもの。焦げ目は均等についている下段のパン。上段に比べシワができてしまっているのは、2次発酵の撮影をしたあとで、筆者が撮影のため触ってしまったため。焦げ目は上段と同様についている

 焼き上がりを見てみると、トレイの手前と奥、上段と下段でも温度差がなく、均一な焼き色がついている。奥さんに言わせると「温度管理がしっかりしたオーブンで、途中で手前と奥を入れ替える必要もなく、業務用の大きなオーブンより扱い易い」ということだ。

 なおここでは、オーブンの設定温度と庫内の温度が均一になっているかを調べるために、手動オーブン機能を使っているが、レシピブックにはもっと簡単な作り方も掲載されている。

自動メニューなら予熱要らずで誕生日ケーキが簡単に焼ける

 手動オーブンで2段にしても庫内の温度が均一になる日立のヘルシーシェフということが分かったところで、今度はスポンジケーキを自動メニューで焼いてみることにした。なにせ5月11日は筆者の誕生日なので、いちごがたくさん入ったショートケーキにしてもらった。

 作り方はすごく簡単。たまごを白身と黄身に分けて、白身を泡立てるながら、砂糖などを加える。ちょっと普通の作り方と違うのは、黄身は泡立てずにツノが立つメレンゲの中に直接投入する点だ。別立てにしなくてもいいので、手間が省け生地作りの時間も20分とかからない。

レシピブック通りに材料を混ぜていく18cmのケーキ型に生地を流し込む。レシピには21cmまでの分量も記載されているが、庫内が広いので特大のケーキも焼けそうだ

 さらに驚きは、スポンジケーキなのに予熱が要らないこと。「そんなんで本当に膨らむのか?」と疑心暗鬼を抱いたまま、自動メニューの「スイーツ」から「スポンジケーキ」を選んで加熱。

あとはレンジ任せで43分待つだけ。うーん、簡単すぎるスポンジケーキだが、本当に膨らむのか?おお! 予熱していないのに、ちゃんと膨らんだ!  端っこが欠けてるのは、あまりにも美味しそうで撮影前に筆者が試食しちゃったから……高さは合格点。直径18cmのスポンジだとこのぐらいでしょ?
デコレーションは娘に全てお任せだ

 焼きあがったスポンジを冷ましたら、今度はデコレーションだ。手間は生地を作るよりデコレーションの方が時間がかかるという逆転現象が起きる。

 見た目は100点だが、食べてみないと分からないのがスポンジケーキの奥深さ。さっそく試食してみると……、うん! 合格点! ただ、ケーキ屋さんで買ってくるのに比べると、ちょっと硬めの仕上がりだ。文字で表現するのが難しいが「ラップし忘れて一晩たったスポンジ」という感じだ。水分が少し抜けている感じで、しっとり舌の上でとろけるのではなく、ホクっ! と崩れていく食感。とはいえ、スポンジとしては十分で、こんなに簡単に焼けるなら十分だ。

リクエストどおりに、いちごたっぷり! クリームもたっぷり!ハッピーバースデー! 俺! ローソクの本数には多少の誤差があります生地のきめも細やかだ。でも食べないと分からないのがスポンジケーキの奥深さだ

天井のグリルヒーターでステーキや焼きそばまで

 ここまでオーブンの機能を見てきたが、予熱時間も従来器の半分程度の5分で、均一に熱風が広がりスイーツからパン、オーブン料理まで幅広く使えそうなことが分かった。

 今度はグリルの性能を見てみよう。グリルとオーブンの違いは、次のようになっている。

【オーブンの特徴】
・庫内全体の温度を均一にできる
・温度調節や予熱が可能
・最大2段での調理ができる
・焦げ目を付けるには長時間かかる
【グリルの特徴】
・庫内上部のグリルヒーターでの加熱
・温度調整はできず常に最高温度で加熱
・トレイを上段にセットする
・焦げ目が欲しい料理向け
・焼き網や魚焼きグリル、フライパンで焼くのとほぼ同じ

 さてグリルのテストをするにあたりレシピブックを読んでいて気になったのは「焼きソバ」だ。屋台で買った焼きソバはパリっ! と香ばしくで美味しいのに、ウチでフライパンを使うとベチョベチョになってしまう。もしかしてグリルで作ると、屋台のあの焼きソバができるのでは?ということで、さっそく試してみることにした。

 作り方はちょっと特殊で、ジップロックなどの袋に麺と野菜、そして焼きそばについてくる粉末ソースを入れて、よく振りソースの粉末を全体に絡ませるのだ。これを両面グリル皿に盛って、その上に豚肉を敷き詰めて準備完了。

ジップロックに麺と野菜と粉末ソースを入れてよく振る。なんだか子ども用のクッキング・トイで作ってる感じ粉末ソースは意外にもきれいに麺と野菜に絡んでいる。その上に肉を乗せて準備ヨシ!メニューで焼きソバを選ぶと、スチーム以外のレンジのフル機能を使って調理するらしい。こりゃ気合が入ったメニューだ!
関西風の炭水化物定食のできあがり!  見て分かる通り、一切ベトつかず、屋台のあの焼きソバができて超ウマイ!

 できあがりを試食してみると、屋台並に美味しい焼きソバができた! これはグリルを使う必然性とか言う前に、フライパンで作るよりグリルで作ったほうが断然美味しい!

 またメニューには、冷凍食品のハンバーグなどを焼くメニューも掲載されていたので、ちょっと試してみた。この冷凍ハンバーグは、ボイルして調理するタイプではなく、フライパンで10分ほどかけて焼くタイプ。10個入って400円ぐらいと安く、夫婦で忙しいときは大助かりする緊急時の夕食だ。レンジに人数分を入れ、20分待つと、フライパンで作るより美味しそうな仕上がりになっている! フライパン調理との決定的な違いは、表面に均一に付いた焦げ目と、余計な油が落ちるので、さっぱりとしたハンバーグになる点だ。

緊急用の食材として冷凍ハンバーグはいつも冷凍庫に準備しているウチ。ホームフリージングしたハンバーグでもOKだメニューから「ハンバーグ(冷凍)」を選ぶだけで、20分後にはフライパンより美味しいハンバーグになる見事な焼き上がり。デミグラスソースをかけて目玉焼きを乗せれば、ロコモコにもなってかなり便利に使える

 ご飯も早焚きすれば40分でできるので、ヤバイ! 今日の夕飯がない! という緊急事態でも、機械任せで美味しいものができあがり大助かり。今度からハンバーグはヘルシーシェフに任せることにしよう! ということファイナルアンサーだ。

スチームショット機能で焼き魚もふっくらの仕上がりに

手動メニューからも使えるスチームショット機能。ちょっと感覚が分からないので、はじめは自動メニューを使うといいだろう

 ヘルシーシェフのグリルやオーブン機能には、スチームショット機能というものがある。これはグリルで加熱中に、数分間だけスチーム当て、ケーキの膨らみをよくしたり、焼き魚をフワっとさせる機能だ。

 この機能は手動でも使えるが、スチームを当てるタイミングなどが分からないので、自動メニューでスチームショットを使った焼き魚を作ってみることにした。味比べするのは、ガス台の魚焼きグリルで焼いたものだ。

アジの塩焼きだが「さんまの塩焼き」で代用OK。レンジ上には「スチーム」も点灯し、スチームショットをすることがわかる立派なアジが手に入ったので、干物と一緒に焼いてみた味比べするのはガス台の魚焼きグリル。手早く焼きあがるが一度に2匹しか焼けないので、ファミリーなら調理時間はレンジと互角
魚焼きグリルで焼いたもの。まぁ、いつものヤツって感じ
レンジで焼いたもの。ちょっとコゲがないのさ寂しい感じもするが味で勝負だ

 できあがったアジの塩焼きを食べ比べてみたところ、家族の感想は次のようになった。

【ヘルシーシェフ】
・確かに身がフワフワに仕上がるが、食感の好みは完全に真っ2つに分かれた
・魚臭さが抜けるが、魚好きには物足りないかも?
・魚が苦手なヒトや、脂の乗った魚がダメなヒトはヘルシーシェフがオススメ

【ガス台の魚焼きグリル】
・身が締まって食感がいい
・水分が飛んで魚の味が凝縮される
・魚好きなら魚焼きグリルがオススメ

 どちらも一長一短という感じだ。ただ魚が苦手な子どもには、血合いの部分の魚臭さが薄まるレンジ調理をすると、魚嫌いを克服できるかも知れない。

自家製ハムやソーセージも作れてワンランク上のおつまみに

 筆者は趣味でベーコンや燻製をよく作ので、レシピブックにあった「自家製食品」という文字に目が釘付けになった。なんとそこには、手作りソーセージやポークハム、ビーフジャーキーにテリーヌ、さらには家庭菜園で作ったハーブ類を感想させたドライハーブまで作れるというのだ。

 筆者としては全部やってみたいが、ここでは自分のつまみになりそうな、ソーセージとハムを作ってみた。

 まずソーセージは、豚挽き肉に香草類とスパイスを混ぜて、つなぎに片栗粉を入れて、オーブンペーパーでキャンディーのように巻く。これをレンジに入れて1時間待つと、おおっ! スゲー! ソーセージができた。加熱はスチームとレンジ、オーブンを使っているということだ。

フードプロセッサでひき肉や香草、スパイスを練り込むできあがったタネをオーブンペーパーでキャンディーのように包んでレンジの中へちょっとスが入ってしまったがドンマイ!

 自家製ハムは、筆者がよく作るスモークベーコンと作り方がほぼ同じ。あらかじめ調味液を作り肉を浸して冷蔵庫で2、3日下味を入れる。焼く前に塩抜きをして、レンジに入れ1時間待つと、ハムができた!

ビックル液と呼ばれる調味液に漬け込み、冷蔵で2~3日寝かせる待ちに待った焼く日! さて、ちゃんとハムになるのか?火の入り具合が絶妙! さすがトリプル重量センサーだ。どこから見ても正真正銘のハムができた
いやはやゴージャスな晩酌。おつまみにすると、1回の調理で4~5回分が作れる。パーティーメニューに加えると、みんな驚くに違いない

 まずソーセージを食べてみると、酒の肴にピッタリな皮なしソーセージ。ただ少し脂っこさが気になった。これはひき肉に入っていた脂の量に左右されるようなので、ひき肉+自分でミンチした赤味などを加えると、あっさりとしたソーセージに仕上がるだろう。

 一方ハムは、確かにハムだ。これ以上にないハム。スーパーで売っているハムとは一味違って独特の風味がある。おつまみだけでなく、ハムステーキやハムカツ、サンドイッチなんかに挟んでも美味しいだろう。

均一な庫内温度な上にグリル機能で焼いた魚とハンバーグが美味

 今回はオーブンとグリル機能を使い込んでみたが、日立のヘルシーシェフはこんなレンジと言えるだろう。

・とにかく予熱が早いのでタイミング合わせを気にする必要がない
・オーブンの庫内温度は、均一でどこに置いても焼き上がりは一緒になる
・フライパンでベタつきが気になる料理はレンジのグリル機能を使うと仕上がりがまったく異なる

庫内温度は均一なので2段オーブンで使っても焼きムラなし焼きソバは屋台のようにパリッとベト付かない仕上がりになり、フライパンより美味しい冷凍ハンバーグの焼き上がりも絶妙でウマイ!

・焼きソバとハンバーグはフライパンで調理するよりグリル調理の方が格段に美味しい
・スチームショットは魚嫌いのヒトがソレを克服できる仕上がりになるかも
・魅力的な自家製食品のレシピ満載。料理好きは使って楽しいレンジになる

 さて次回は最終回。スチーム(蒸し)調理と過熱水蒸気調理で、茶碗蒸しやトンカツなどを作ってみよう。また、かなりレンジを駆使したので、庫内もだいぶ汚れてきた。そこでお手入れの簡単さなどについてもチェックしたい。

次回は電子レンジが苦手とする茶碗蒸しを作ってみる。どちらが蒸し器で、どちらがレンジで作ったか分かりますか?過熱水蒸気を使うと、脂をほとんど使わないフライだってできちゃう!


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2012年5月9日 00:00