カデーニャ
“寝落ち”もしっかり分析。「Fitbit Alta HR」のスゴい睡眠記録
2018年7月5日 08:30
ヒトは人生の3分の1を眠って過ごすといいます。限りある人生の中大きな割合を占めるものだけに、睡眠はとても大切。とわかってはいるけれど、ちゃんと良質な睡眠がとれているのか、どのくらい深く眠れているか、いびきや歯ぎしりはしていないか、自分ではなかなかわかりません。何せ、寝ている間のことですからね。
そこで最近ではスマホを使って、寝ている間のことを記録しようというツールが登場しています。その中でも特に睡眠の質について詳しく記録できるのが、スマートフォンアプリ&クラウドでデータを管理できる活動量計の定番、Fitbitシリーズの最新モデル「Fitbit Alta HR」です。
Fitbitシリーズにはクリップ式のものからリストバンドタイプ、腕時計タイプまで複数のラインアップがあり、加速度センサーやジャイロセンサー、高度計などで歩数や運動量、睡眠を記録することができます。さらにこのFitbit Alta HRは心拍モニターを内蔵。睡眠に関するデータが、より細かくとれるようになっています。たとえばこんな感じです。
何時から何時まで眠ったかだけでなく、その間の眠りを「目覚めた状態」「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」の4つに分けて、グラフでチェックできます。しっかり深く眠れたのか、途中何回目が覚めたのかなど、これ以上ないくらいわかりやすいカタチで見ることができるワケです。何よりスゴイのは、このデータを記録するのに筆者自身は一切何もしていないということ。やったことといえばただ、Fitbit Alta HRを腕に着けて眠っただけです。
睡眠を記録するツールには、Fitbit Alta HRのような活動量計タイプ以外にも、スマホのセンサーを使って測るアプリ、ベッドサイドに置くライトや目覚まし時計タイプのもの、アイマスク型のものなどいろいろな種類がありますが、その多くは眠りに入る前に自分でスイッチをオンにしなければなりません。今から「寝る」と決めて測り始める必要があり、眠るつもりはなかったのにいつの間にか寝てしまったという場合は記録されないのです。
また朝はたいてい目覚まし時計をセットするしくみになっています。睡眠を測りつつセットした時間に近い、起きやすいタイミング(眠りが浅くなったタイミングなど)で起こしてくれるというものも多いですが、いずれにせよ、スイッチオンもスイッチオフも自分でセットする必要があります。
一方Fitbit Alta HRは、加速度センサーやジャイロセンサー、心拍モニターなど自身の持つさまざまなセンサーの情報をもとに、眠ったことを検知して自動的に記録を始めてくれます。起床時も同様で、めざまし時計をセットできる機能はありますが、起きる時間を決めておく必要はありません。この仕様は、筆者のように生活の不規則な人間には非常にありがたい。
あまり自慢できた話ではありませんが、筆者の場合、寝るときはだいたいテレビを見ながら横になったらいつの間にか「寝落ち」していて、起きる時間も日によってバラバラ。自分でセットするタイプの睡眠測定ツールも使用したことがありますが、スイッチをオンし忘れて測定できず……ということがたびたびあったからです。
さらにこのFitbit Alta HRというか、Fitbitの睡眠データが優れているのは、自分の睡眠がいいのか悪いのかの判断ができること。単に眠りの浅い・深いがわかるだけでなく、そこに自分と同世代の人の平均的なデータを重ねて、自分の睡眠の質が同世代の人に比べてどうか知ることができるのです。
「今日はよく眠れた」「最近少し寝不足だ」など、今までは自分の感覚でしかなかったわけですが、Fitbit Alta HRがあれば客観的なデータとしてそれを実感できる。多くのユーザーを抱えるFitbitならではの、なかなかすごい機能ですよね。
この記事は、2017年9月21日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。 |