カデーニャ

猫舌に最適! スマートタンブラー「Ember」ならカップラーメンも作れる!

 先日仕事でニューヨークを訪れたとき、スターバックスで「Ember」というちょっとおもしろいタンブラーを見つけました。

 Emberは、電気の力でドリンクの最適な温度をキープできるスマートタンブラーです。バッテリー使用時の温度キープ時間は約2時間まで、コースタータイプの充電器に置いておけば、ずっと設定した温度に保温し続けることが可能です。温度はスマートフォンからドリンクごとにプリセットとして登録しておくことができます。コーヒーならこの温度、お茶ならこの温度と、自分の好みの温度をあらかじめ設定できます。

「ember」ロゴの部分にタッチセンサー。ここに触れると起動します。温度調整はスマートフォンからコントロール、タンブラー単体でも底の部分を回して温度調整できます。149.95ドルで購入

 私はかなりの猫舌で、スターバックスのコーヒーは、そのままだとちょっと熱すぎます。そこでいつも、フタを外して少し冷ましてから飲むようにしているのですが、こうやって原稿を書いているときなどはついつい作業に集中してしまって、気がつくと飲み頃の温度が過ぎてしまっているということがよくあります。

 その点Emberがあれば、ちょうどいい温度がいつでも楽しめます。一般的なタンブラーは温かいドリンクを温かいまま、冷たいドリンクを冷たいまま飲むためのものですが、Emberなら飲み物を「自分の好みの温度」のままキープできるのです(ちなみに私は58℃ぐらいがちょうどいい)。

コースター型の充電器にセット。アプリから温度を設定するか、底の部分を右に回すと温度がアップ、左に回すと下げることができます

 ただ、筆者がEmberを海外出張に欠かせないと思っているのは、それだけが理由ではありません。Emberがあれば温かいお湯が使えるというのも大きな理由。日本ではどんなに狭いビジネスホテルでも大抵電気ポットが置いてあって、お湯を沸かせます。

 一方海外のホテルではそこそこいいホテルでも部屋に電気ポットがなかったりするんです。フロントにお願いすればお湯をもらうことはできるのですが、勝手のわからない海外のホテル、しかも不慣れな英語でお湯をオーダーするのはなかなか億劫ですよね。Emberがあれば、そんな手間も必要ありせまん。

水をMAXまで入れると温めるのに時間がかかるため、少なめに入れるのがおすすめ。バッテリーが十分なら充電器にセットしなくてもOK

 ただ足りない部分もあります。例えば、設定できる最高温度は62.5℃までで残念ながら水を沸騰させることはできません。さらに元々の水温や気温にもよるでしょうが、私の体感では、最高温度までにかかる時間は30~40分程度。電気ポットでお湯を沸かすのに比べるとそれなりに時間がかかります。

 それでも水をお湯にできれば、いろんな使い道があります。例えばティーパックでお茶を飲んだり、インスタントのスープを飲むこと。海外出張時には日本茶や味噌汁が特に恋しくなるので、私も日本茶のティーパックとインスタントの味噌汁は毎回欠かさずに持参しています。

お湯があらかじめ設定した温度(この場合はMAXの62.5℃)になると、このようにアプリ上にメッセージを表示

 最近の出張では、Emberで温めたお湯でカップヌードルにも挑戦! カップヌードルの推奨は熱湯3分。62.5℃のお湯はさすがに熱湯とは言えません。3分だとちょっと芯が残っている感じになります。

 そこで倍の6分間待ってみたところ、ちょうどいい柔らかさ~。ややぬるめではあるものの美味しく食べられました。こんな使い道を見つけてしまったら、ますますEmberが手放せなくなりそうです。

Emberで温めたお湯でカップヌードル作り。このリフィルタイプのカップヌードルも、海外出張時の筆者の必須アイテム。カップヌードルをコンパクトにたくさん持って行けます
通常の倍の6分待って、かき混ぜて完成!
この記事は、2017年7月25日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

太田百合子

レビューする商品がついつい欲しくなってしまい、ちっともお金が貯まらない物欲デジモノライター。

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