カデーニャ

第9回:ネコのごはんの心配がなくなる! リモート給餌マシーン【家じゅうまるごとIoT化計画!】

 我が家で一緒に暮らしている愛猫のために、離れた場所からでも餌をやったり自宅の様子を見ることができる「カリカリマシーンSP」を試してみました。


 一人暮らしや共働きでペットを飼っていると、不在時のごはんや水、トイレをちゃんとしているか気になりますよね。特に、急な残業や食事の予定が入ると、「朝のごはん、無くなってないかな。ちゃんと食べているかな」と心配になります。そこで、以前から大注目していたリモート餌やり器「カリカリマシーンSP」を試してみることにしました。

カメラやマイクが搭載された猫犬用自動給餌器「カリカリマシーンSP」

 カリカリマシーンSPは、猫犬用の自動給餌器である「カリカリマシーン」に、インターネット接続機能とスマートフォン連携機能が搭載された上位モデルです。タイマーで設定した時刻に餌をあげられる機能に加え、内蔵のカメラからペットの様子をリモートで確認したり、離れた場所からスマートフォンを使って好きな時間に餌をあげることができます。

 カメラだけでなくマイクも搭載しているため、ペットの画像を見ながら話しかけることもできます。元々はクラウドファンディングの「Makuake」から始まったプロジェクトで、無事に目標金額を達成して一般販売につながったそうです。

まずは新しいマシーンに慣れてもらう

 カリカリSPマシーンを設置したら、スマートフォンアプリを使って自宅の無線LANに接続します。設定はガイダンスに従うだけで簡単に完了できました。

 自宅の無線LANに接続しなくても、タイマーによる自動給餌機能は使えます。けれど無線LANに繋げると、ネットワークカメラとしての機能が使えるため外出先から猫の様子を確認したり、リアルタイムで音声でのコミュニケーションをとりながらごはんがあげられたりと楽しみの幅が広がるので、利用する際は無線LAN設定することをおすすめします!

えさとお水をセットで置きます
何にでも興味を示すけだまさん。匂いを嗅いでおります

試しにごはんをあげてみることに

 餌のあげ方は、タイマーを使って決まった時間に決まった量をあげる方法と、スマートフォンのアプリから「今スグごはん」モードを利用し手動であげる方法の2種類です。あげられる餌は商品名の通り湿ったものはあげられず、カリカリした餌のみ。1回の餌の量は10g単位を1ポーションとし、何ポーションあげるかを決められるため、きめ細やかな食事管理にも良さそうです(我が家は二匹いるのでいつも奪い合いです)。

 実際、我が家の2匹の猫は、いつえさがあるか分からない状態になるとけんかをすることがあるので、基本的にはこれまであげていた時間をタイマーでセットして、帰るのが遅くなったときなどに遠隔で様子を見ながらごはんをあげる、というような使い方がいいのかもしれません。

 スマートフォンアプリを設定する際少し気になったのは、多頭飼いは想定していないのか、プロフィールに1匹のみしか設定できないこと。るんるんさんはもう寝ていたのでけだまさんを入力することに。

 さっそく「今スグごはん」モードでごはんをあげたところ、深夜にも関わらずすごい勢いで食らいついており一安心です。「リスニング」を押すと、カリカリと食べている音を外出先で聞くことができたり、逆に「マイク」を押すと外出先から自分の声で話しかけることができます。

「今スグごはん」を長押しするとえさがでてきます。食べているところを見たり話しかけたりすることもできます
ナイスショットを撮ろうとしたのですが、必死に食べており、土下座ポーズしか撮れず……

 離れた場所から餌をあげるという本来の使い方とは違いますが、便利な利用方法も見つけました。家族が家にいるけれど携帯のメッセージに気づいてくれない場合、このマシーンのマイクを使って相手に呼びかけることも可能なのです(家に居る家族をビックリさせてしまうので、事前に話しておきましょう)。もっと踏み込んだ例を挙げると、普通の人は、まさか餌やり器にカメラがついてるなんて想像しないので、自然な形で隠しカメラとして利用できるかもしれません……。

本命の機能、外出時の餌やりに挑戦

 さて、本命の機能である、外出先からのエサやりに挑戦してみます。最近けだまさんは、2階のリビングにお気に入りの場所があるため、このときも2階に居るのがカメラで確認できました。ここは、えさが出てくる音が聞こえる位置にあります。

最近お気に入りの場所です

 マイクを通して「けだま〜」といつものように呼びますが、驚いているのかなかなか近づいてはくれません。けだまさんは、いつも名前を呼ばれると駆け寄ってくるのですが、カリカリマシーンには駆け寄らないことがわかり、親としてはなんだか少し嬉しい気分、だったのですが、遠隔でえさを出したところ、凄い勢いで駆け寄り、むさぼるように食べ始めました。

外でもけだまさんの食べる様子が見られるのは嬉しい

可愛い顔は撮れないけれどネットワークカメラとしては優秀

 カリカリマシーンSPを導入するとき、猫がごはんを食べているときの可愛い顔を撮影したいという思いもあったのですが、餌を食べているときは下を向いてしまうため、いつも撮れた写真は土下座ポーズです……。

 ただ、カメラは広角のため、ネットワークカメラとしても有用です。トイレやキャットタワーが映る場所に置いておけば、食事のシーンだけでなくトイレも遊びも、外出先から確認することができるのです。

トイレシーンを公開してごめんなさい

夜遅くに利用する際はライトを併用

 しばらく使っていて気付いたこともあります。帰りが遅くなったときのえさやりをする場合、外出先からでも家の照明をつけられるようにしておかないと、当たり前ですが暗くて何も映りません(音声は聞けるので、食べているくらいは分かるかもしれません)。

 我が家の場合、何日も外出先から観察して分かったのは、日中は日の当たる2階に集まっているのですが、日が落ちて暗くなると2匹とも1階のベッドルームや猫部屋に移動している様子。なので、夕方以降、いくら2人のことを想って外出先から呼びかけたとしても、リビングで私の声が虚しく響き渡るだけのようです。

夕方は真っ暗で何も見えない

餌が溜まっているときや補充が必要なときは通知で確認

 カリカリマシーンSPは、タイマーで設定した餌やりの時間になるとスマートフォンに通知が来るのですが、タンクの餌が無くなったり、逆にトレイに餌が溜まってしまって新しい餌を出せないときにも通知で知らせてくれます。

日々の状態や異常も通知

 頑張って仕事をして、ただいま〜と我が家に帰ると、いつも通り、2人とも洗面台に駆け上がり、蛇口をひねれ〜とアピールしてきました。ほっとする瞬間。そうだ、この子たちは蛇口から流れる水を飲みたがるので、リモートで水をちょろちょろと出せる、リモート水やり器も作ってあげようと思います。

蛇口の水を待ち構える2人
この記事は、2018年3月9日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

ななみん

普段は通信会社で新規事業を作るお仕事をしている女子。好きなものは、新しいガジェット、ネコ。好きな人は、アインシュタイン、ショパン。